はじめに

こんにちは、SHIFTのERPサービスグループに所属しているSUGIです。

私が、ChatGPTに興味を持ち始めたのは数ヶ月前です。そのため、「プロンプトエンジニア」といった立派な肩書きなど無いChatGPT初心者です。
そんな初心者ですが、ChatGPTを活用することで業務効率化が簡単にできる手応えを感じ始めました。

今回は、ChatGPTにMermaid（※）コードを生成してもらい、フロー図作成の業務を効率化するイメージを紹介します。

＜Tips：Mermaidとは？＞
ひと言でいうと、「テキストで簡単に図を描画できる記法」です。
「Mermaid記法とは」のようなキーワードでChatGPTに質問したりネット検索すると、多くの情報に簡単にたどり着けると感じましたので、「Mermaid記法」自体の説明は割愛します。

ChatGPTによるMermaidコードの生成から実行までの手順

先日投稿した「ChatGPTの実務活用イメージ：VBAでExcel業務効率化 」のVBAコードをサンプルにして紹介します。

手順は、３つです。

1. ChatGPTにVBAコードからフロー図を作成したい旨を伝える

2. VBAコードをChatGPTに貼り付けて、Mermaidコードを生成する

3. Mermaid Live Editor に生成したコードをを貼り付ける

＜Tips：Mermaid記法を使用するには？＞
　今回の手順では、簡単に試せると感じたWebサービス＝Mermaid Live Editor を紹介しますが、「Markdownエディタ: VSCode（Mermaidプラグインをインストール）」や「ドキュメントツール: Notion、Confluence」などでも大丈夫なようです。

各手順の具体例

手順１．ChatGPTにVBAコードからフロー図を作成したい旨を伝える

＜プロンプト例＞
VBAコードからフロー図を作成したいです。
そのコードからMermaid記法を生成して欲しいですができますか？

　※イメージ_プロンプト例

（余談：最後の「すぐに取り掛かります！」のひと言にすごく親近感がわきました）

手順２．VBAコードをChatGPTに貼り付けて、Mermaidコードを生成する

1. プロンプトにVBAコードを貼り付ける

2. Mermaidコードの生成結果をもらう
   ※イメージ_ChatGPT返信_抜粋（前半）

※イメージ_ChatGPT返信_抜粋（後半）

※ChatGPTが生成したMermaidコード

flowchart TD
    Start["開始"]
    ChooseFolder["コピー元フォルダを選択"]
    CheckFolder["フォルダ選択がキャンセルされた？"]
    Exit1["終了"]
    ChooseFile["コピー先ファイル名と保存場所を指定"]
    CheckFile["ファイル保存がキャンセルされた？"]
    Exit2["終了"]
    CreateWorkbook["新しいワークブックを作成"]
    ProcessFiles["コピー元フォルダ内のすべてのExcelファイルを処理"]
    OpenFile["ファイルを開く"]
    CheckSheet["「テスト仕様書」シートが存在する？"]
    CopySheet["シートをコピー"]
    CloseFile["ファイルを閉じる"]
    NextFile["次のファイルを確認"]
    EndProcess["すべての処理が完了"]
    ShowMessage["メッセージを表示"]
    End["終了"]

    Start --> ChooseFolder
    ChooseFolder --> CheckFolder
    CheckFolder -- Yes --> Exit1
    CheckFolder -- No --> ChooseFile
    ChooseFile --> CheckFile
    CheckFile -- Yes --> Exit2
    CheckFile -- No --> CreateWorkbook
    CreateWorkbook --> ProcessFiles
    ProcessFiles --> OpenFile
    OpenFile --> CheckSheet
    CheckSheet -- Yes --> CopySheet
    CheckSheet -- No --> CloseFile
    CopySheet --> CloseFile
    CloseFile --> NextFile
    NextFile -- More Files --> OpenFile
    NextFile -- No More Files --> EndProcess
    EndProcess --> ShowMessage
    ShowMessage --> End

手順３． Mermaid Live Editor に生成したコードを貼り付ける
　※イメージ_Mermaid Live Editorへの貼り付け結果

おわりに

ChatGPTを使うと、コードからフロー図作成に必要なMermaidコードを数秒で生成してくれるので、簡単にフロー図作成の業務効率化を行うことができます。

コードから自動作成したフロー図があれば、手作業で作成されたフロー図が適切かどうかをレビューする際に役立たせることもできるし、フロー図が作成されていないコードを理解する際にも役立たせることができると思いました。

なお、フロー図の流れを縦から横に変更することも可能です
※イメージ_フロー図の流れを縦から横に変更依頼時のプロンプト

※イメージ_Mermaid Live Editorへの貼り付け結果（フロー図の流れ＝横に変更）

最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が皆さんの業務効率化の一助になれば幸いです。

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