目指せ言語化マスター!チームで言語化トレーニング(抽象化・具体化の練習)を実施してみた Day.4
はじめに
こんにちは。QAエンジニアの松本です。
私が所属するチームでは、生産性の高いスタイリッシュなチームを目指すためのさまざまな取り組みを「#目指せスタイリッシュチーム」というハッシュタグを付けてブログで発信しています。
他の記事についても是非「#目指せスタイリッシュチーム」で検索してみてください!
今回は、チーム内で言語化に苦手意識を持つメンバーが多かったことをきっかけに言語化トレーニングを実施することになったので、その際の取り組みをまとめていきます。
言語化トレーニングの進め方
今回は以下2点のトレーニングを実施しました。
事象を具体化すること
具体化→抽象化の練習
前提として、言語化を鍛えるには語彙力を身に付ける(読書、言葉を調べる癖)ことが必要になるので、このトレーニングで劇的に変えるというよりは、言語化する時の考え方を体感しようという目的を置いています。
11人のメンバーで実施し、具体的な進め方は以下の通りです。
本日の目的・流れ説明(2分)
テーマ決め(3分)
テーマを具体化(10分)
具体化したテーマを共有(40分)
一言でネーミング・共有(20分)
ふりかえり(15分)
合計1時間30分
テーマ決め
今回は「日常生活のちょっとした感情」をテーマに置き、最近自分が日常を過ごす中で抱いた感情を挙げてもらいます。
実際に挙がったのは、
お皿洗うのめんどくさかった
日曜劇場のドラマ面白かった
ランチ美味しかった
などなど。メンバー各々の感情を挙げてもらいました。
テーマを具体化・共有
テーマを挙げたら、次は「事象を具体化すること」の練習です。
先ほど挙げてもらった感情に対して、なぜその感情を抱くことになったのか100文字前後で具体化します。
情報を詰め込みすぎると100文字を越えてしまいますし、まとめすぎると相手に理由が伝わらないこともあるので、「What happened:何が起こった」「How:どのようにして」「Felt:感じた」をポイントにして文章にしていきます。
それぞれのメンバーが考えた文章は全体で共有し「ここをまとめられるんじゃないか」「もう少し説明がほしい」などお互いにフィードバックし合って具体化していきました。
例えば「お皿洗うのめんどくさかった」のテーマであれば、以下のように具体化。
なぜ「お皿を洗うのめんどくさかった」のか、何が起きてそうなったのか、理由がわかるようになっていますね。
一言でネーミング・共有
続いては「具体化→抽象化」の練習です。
先ほど具体化した内容の中で自分が一番伝えたいことを一言にまとめます。
ポイントは、文章にタイトルを付けるイメージで、今回の事象だけに適応する言葉ではなくできるだけ他の事象にも当てはめられる言葉を探すようにしました。
例えば「お皿を洗うのめんどくさかった」を具体化した文章は、「やるべきことの後回しは厳禁」というネーミングになりました。
抽象化した内容も具体化と同様、それぞれが考えた内容を全体で共有し「伝えたい部分はここで良いのか?」「この言葉の方が伝わるんじゃないか」などをフィードバックし合います。
このような流れで、
事象を具体化すること
具体化→抽象化の練習
の2点それぞれのポイントを意識しながらトレーニングを実施しました。
ふりかえり
最後に、以下項目でふりかえりを行いました。
上手くできたこと
難しかったこと
業務で活かしたいこと
今回は「業務で活かしたいこと」で挙がったことを抜粋します。
まず自分が一番伝えたいことは何なのかを明確にして話す・書くようにする
課題等は共通項がないか抽象的に考える、質問は具体的に伝える
受け取る側も相手が何を伝えたいのかを意識して聞くようにする
業務のどういう場面で抽象化・具体化が必要になりそうかだったり、言語化する際に意識することだったり、各々言語化トレーニングを通しての気づきを「業務で活かしたいこと」として挙げてくれていました。
普段のコミュニケーションもそうですし、資料作成などでも活用できることだと思います。
まとめ
冒頭でも記載しましたが、言語化を鍛えるには語彙力を身に付けるための取り組みや、具体化・抽象化をするための考え方を身に付けるなど、日々の積み重ねが必要になります。
書籍やネットでの情報収集だったり、デイリースクラムでオススメの書籍を紹介したりなど、個人でもチームでも取り組めることはありますので、語彙力を身に付けるための活動も引き続き取り組んでいきたいと思います。
みなさんの中でも「伝えたい内容がいまいち相手にうまく伝えられないなぁ」「伝えたいことを自分の言葉にできないなぁ」という方がいたら、言語化マスターへの第一歩として、言語化トレーニングを実施してみてはいかがでしょうか?
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