見出し画像

社外向けトークイベントでプロダクトオーナーをやってみた

はじめに

こんにちは!SHIFTでアジャイルQAエンジニアをしている山口です。

中途入社でSHIFTに転職して早3年が経ちました。4年目にして初めてSHIFTの技術ブログにチャレンジしてみます。

私が現在所属している案件ではスクラム開発を取り入れており、それをきっかけにスクラムマスターになるための勉強を始めました。当面の目標はスクラムマスターの資格を取得することです。

その勉強の一環として、社外向けのトークイベントの運営活動を行っています。トークイベントと書くと「インプットした知識を発表する感じね」と思われそうですが、それだけではなくこちらの運営活動そのものがアウトプットの場となっています。

今回はイベントの運営活動でスクラムを実践した経験について書いていきます。

スクラムとは
・アジャイルに含まれるフレームワークの1つ
・ソフトウェア開発だけでなく、多くのチーム作業に取り入れることができる
・参考
  ・アジャイルソフトウエア開発宣言
  ・スクラムガイド

イベント運営活動をスクラムで実践!

「運営活動そのものがアウトプットの場となっている」とはどういうことか?

それは イベント=プロダクト、イベントの本番=リリースと考え、スクラムのプラクティスを実践しながら開催までの準備をやってみよう! ということです。

イベントは主に初心者向けのアジャイル知識を発信するインタビュートークとなっていて、実際にスクラム開発を体験しながら、情報発信を行うことができる仕組み作りを目指しています。

まだ活動は開始して間もないですが、試行錯誤しながらも楽しく勉強できる場になっていると思います。

イベント開催に向けての活動内容

どのように運営活動を行っているのかを箇条書きでまとめてみました。

役割やプラクティスの定義はあくまでイベント運営活動ではどうだったかを記載しているので、実際のスクラムの定義とは異なる箇所もあるかと思います。勉強中ということで多めに見てください。

  • イベント開催は1~2か月に1回

  • イベント開催のタイミングで役割を交代し、運営メンバーそれぞれが3つの役割を体験する

    • プロダクトオーナー

      • 価値のあるイベントを作ることに責任を持つ人

      • 本番ではインタビュアーとして登壇者とともにトークを行う

      • 詳細な活動内容については後述

    • スクラムマスター

      • スクラムガイドに基づき、運営チームがうまく動けるように支援を行う人

      • ミーティングのファシリテーター担当

    • 開発者

      • イベント開催に必要な実作業を担当する人

  • スクラムガイドの内容にできるだけ従ってプラクティスを実践

    • プロダクトバックログを作る

      • 理想のトークイベントを開催するために必要なことは何か?スクラムでうまく回すために必要なことは何か?を洗い出し一覧にする

    • 1週間=1スプリントとして、スクラムガイドで規定されている以下を実施

      • スプリントプランニング

        • スプリントバックログを作成する

          • プロダクトバックログから何をやるかを選択してリストにする

          • 選択したプロダクトバックログアイテムを達成するためのToDoを書き出す

        • 各バックログアイテムの大きさを数字で表し、1週間でどれだけ達成できるか予実を記録

      • 内部スプリントレビュー

        • 週次のミーティングを実施してタスクの達成状況を確認

        • 本来はデイリースクラム(毎日の進捗確認・課題共有)を行うが、案件の業務で毎日時間をとるのは難しいため、日次では実施しないことにした

      • スプリントレビュー

        • 1週間で達成できたことを確認し、成果物を関係者に提示してフィードバックしてもらう

      • レトロスペクティブ

        • 1週間の活動についてKPTなどの手法を使ってふりかえりを行う

        • 次週にやってみたいことがあればプロダクトバックログに追加する

プロダクトオーナーとしての活動内容

私は11月に開催するイベントのプロダクトオーナーとして、約1か月間活動してきました。この期間でどんなことをやっていたのかを以下にまとめます。

  • 11月のイベントで登壇してもらう方と打ち合わせ

  • イベントのトークテーマの決定

  • 運営メンバー以外の関係者(ステークホルダー)への進捗報告

  • リファインメント

    • プロダクトバックログアイテムの優先順位を整理

    • 各アイテムについて、どういう状態になっていてほしいかを考え、受け入れ基準を設定

  • スプリントゴールを設定

  • 運営メンバーから疑問・相談があった時の対応

  • ミーティングで議論した結果の最終判断

  • 成果物について、達成できているかどうかの最終判断

プロダクトオーナーを体験してみて

11月下旬にイベントを無事に実施し、プロダクトオーナーの役割を終えて思うことは、とにかく頭を使う仕事だったな~ ということです。

実際に手を動かす作業(Zoomの準備や投影スライド作成など)は開発者、ミーティングのファシリテーションはスクラムマスターに任せることを決めていたので、私自身が手を動かすことはほとんどありませんでした。

その代わりに判断すべきことが多く、作業はしてないのにどっと疲れる…
。1か月で終わるイベントのプロダクトオーナーでもこんなに大変なのに、実業務でこれをされている方は本当にすごいと改めて気づかされました。

ただ、それ以上にとても楽しい役割でもあるなと思いました。
今のイベントに足りないものはなにか・何をすれば楽しくなりそうかなど、プロダクトをより良いものにするためにはどうすれば良いかを考えている間はとてもワクワクしました。

役割は順番に交代するので、また数か月後にはプロダクトオーナーをやる機会が回ってきます。最初にこの役割が回ってきた時は憂鬱で仕方なかったけど(笑)、どう動けばいいのかが分かった今は、1回目よりも良い動きができていることでしょう。

次回の私がもっとうまく動けるように、今回の活動をふりかえって出てきたTRYを最後にまとめてみます。次回の自分に期待!

  • 困ったら一人で悩まない。運営メンバーに壁打ちしてもらおう!

    • プロダクトオーナーだからといって気負いすぎることはない

  • 今回のプロダクトオーナーの活動記録を残しておこう!

    • この記事を書こうと思った目的の一つでもある

  • 運営メンバーだけじゃなくて、ステークホルダーともまめに連携しよう!

    • チームの外の人からもらえる意見は目から鱗なものが多い

次のイベントではスクラムマスターの役割を担当する予定でいるので、その時のことも記事にできたらいいな~と考えています。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!

ちょっとだけイベントの宣伝

ちょっとだけ、私たちが運営しているイベント「アジャイル談話室」について宣伝させてください!

ブログの冒頭でも少し書きましたが、アジャイル談話室では初心者向けのアジャイル知識を発信するインタビュートークを行っております。

次回の開催日時は未定なのですが、イベント開催時はconnpassで告知を行っているので、もし興味があればご参加いただけるととても嬉しいです!

11月に開催したイベントの概要はこちら
アジャイル談話室「アジャイルコーチってどんな人?」


\明日も新しい記事出会える!アドベントカレンダー2022/


執筆者プロフィール:山口 美玲
新卒で家賃保証会社に入社し、入居審査を担当。2019年に第二新卒でSHIFTに入社。
アジャイルQAエンジニアとして業務している。
アジャイルQA・スクラムマスターとしての成長を目標に日々勉強中。

お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/

SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/

SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/

SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/

お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/

SHIFTの採用情報はこちら 
https://recruit.shiftinc.jp/career/