【FY2022】今どきの新卒たちとどう向き合えばよいか?|SHIFTの研修講師ねぎぃのつぶやき
はじめに
“今どきの新卒たち”と、どう向き合えばよいか?年を重ねるごとに、“あの頃の若者”だった私はどんどん年が離れていく新卒たちに対して、ジェネレーションギャップというものを感じるようになりました。
こんにちは。株式会社SHIFTで2022年の新卒研修を担当した根岸と申します。社内では、“ねぎぃ”と呼んでもらっています。
約3か月間、新卒研修の講義とクラス担任というものを担当していました。
そんな長丁場での新卒研修ではいろんなことが起こります。
私は研修自体の運営だけでなく、しっかりと新卒たちを向き合いたいと思い、新卒たちが研修を主体的に取り組んでくれるために様々な工夫を凝らしました。
結果的に私と新卒たちは信頼関係を築くことができ、無事新卒向けの開発研修を成功させることができました。
そんな私が「新卒たちに対して意識していたこと」を3つ、まとめてみました。今、世代を超えた新人研修でお悩みの方にとって、少しでも何かのヒントになれれば幸いです。
1. 新卒同士の積極的なコミュニケーションの機会を推進
ひとつの共同体のように意識することを推進
私は新卒たちには自由であってほしいです。たとえば野生にいる動物も極端に管理された状況に置かれると寿命が短くなってしまうそうです。
確かに管理する側にとって自由にさせるのは怖いです。こちらの言うことに反抗的になり講義に参加してくれなくなるかもしれません。
しかし同時に、研修に対するモチベーションが下がってしまい自主的に学ぼうとする意欲が低くなってしまうのではないかと思っています。
そういった懸念から新卒たちには研修中にほかの新卒たちと積極的にコミュニケーションをとり、グループで別れていてもひとつの共同体のように意識して行動することを推進してきました。
その結果、研修では新卒同士で教えあうような環境がうまれ、プログラミングなど技術的なことに苦手意識を持っていた新卒も、研修を通じてその苦手意識を克服することができたように思えます。
2. その人にあった学習のペースがあるということを理解して接する
進捗が遅くても最後は理解することができると信じる
私は開発研修というプログラミングを扱う技術的な研修に携わっていました。そんな開発研修の受講生にはプログラミング未経験者もたくさんいます。
プログラミングは1行でも間違いがあると全く実行できずにフラストレーションがたまりやすいです。
最悪の場合、自分にはプログラミングは向いていないんだとふてくされてしまう受講生もでてしまいます。
しかし、そういった受講生は時間が必要なだけなんです。たとえばSHIFTの開発研修ではJavaを扱っていたのですが、Javaにはオブジェクト指向やカプセル化など覚えることが大変多い言語です。
どんなに受講生自身の進捗が遅くても、きっと最後は理解することができるはずと信じて待つことが研修を通し、受講生たちが大きく成長するための秘訣だと思います。
3.新卒たちの文化を尊重し理解する
自由な風土をこれからも大切に
今どきの若者はK-POPが好きだったりします。よく遊んでいるゲームも私のころのような据え置き機のゲームではなく、オンラインで仲間と音声チャットをしながらやるのが一般的なようです。
さらに新卒たちはSNSを器用に使いこなしています。Twitter、Facebook、Instagram、Tiktokなどで情報発信することに抵抗がありません。
様々なアプリが無料で提供されていることで、表現の幅が広がりその中から新卒たち独自のユニークな文化がうまれています。
たとえばPowerPointひとつをとっても、新卒たちが活用すればそれはアニメーションを作るためのツールと化します。
PowerPointで作ったとは思えない凝ったアニメーションをZOOMの背景にしたりするなど、こちらが思いつかないような方法で様々な創作物を作り、仲間の中で盛り上がっています。
そういった新卒たちの中で自然発生的に生まれた文化を尊重する姿勢が大事だと思います。そのためには新卒たちと同じ目線でコミュニケーションをとることが大事だと思います。
新卒たちのモラルが本当に低下していて、それが全体の雰囲気に悪影響を及ぼし研修の運営が困難になるようなら戒めてもいいとは思います。
しかし、彼らの中で生まれた文化をこちらも尊重し理解することで、彼らの研修に取り組むモチベーションが上がると信じています。そういった自由な風土をこれからも大切にしていきたいです。
結論
職場にも青春ってある!
上記3つの工夫を凝らした結果、彼らがより主体的になってくれました。リモート環境の研修だったのですが、中だるみすることなく最後まで真剣に取り組んでくれました。
これにより、研修を通じて新卒たち同士の絆がさらに深まり、研修後もお互いを支えあい励ましあえるような関係になってくれたと思います。
研修期間の中で培った知識と問題解決力があれば、きっとどんなに技術的に難しい案件に配属されたとしても問題ありません。
今どきの若者はコロナ禍のせいで若者らしい活動が制限され、いろんなことに耐えながらも学校を卒業し弊社に就職してくれました。
私もコロナ禍から様々な変化を経験してきました。その中で、私も若者のようにどんなに世間知らずだと言われたとしても、思った成果とならなかったとしても、みんなのために今与えられている仕事を主体的に情熱的に取り組んでいくべきだと感じました。
新卒たちとの交流を通じて、職場にも青春ってあると思いました。研修を経てたくましくなった新卒たちの今後の活躍に大いに期待しています!
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