テスト自動化未経験のテストエンジニアがノーコードテスト自動化をキャッチアップした感想
自己紹介
はじめまして。SHIFTのERPサービスグループに所属するゆあさです。
SHIFTではテスト実行、テスト設計、案件管理、テストケースやプロセスの標準化などを経験し、主にERPパッケージや会計ソフト領域を担当してきました。
今回は入社9年目のゆあさがノーコードテスト自動化と出会って実践した事をSHIFT Groupの技術ブログで発信します。
なぜ発信するのか? それは私がノーコードテスト自動化と出会い、経験し、素晴らしいと感じ、 そして、少しでもノーコードのテスト自動化が普及し、テスト活動に役立ててほしい思ったからです。
全部話すと長くなるので、今日は一部だけ、キャッチアップしてみた感想について話していきます。
テスト自動化の経験はほぼ未経験!?
ちなみに、自慢ではないのですが、ゆあさの9年間のテスト自動化経験値
簡単なSeleniumでの自動テスト作成と実行
CIツールで自動テスト運用
自動テストの結果確認、ログ調査
JSTQB Advanced Levelを保有しているので、多少はテスト自動化の知識がある
自動テストの実施や運用は経験しておりますが、ガッツリ自動テストを作成した経験は皆無でした。。
そのそもノーコードのテスト自動化とは?
ノーコードはコードを使わないことを意味します。
そして、ノーコードのテスト自動化とは、文字通り、コードを書かないでテストを自動化する事を意味します。
コードを書かないでテストを自動化、どんなイメージなのか?
今回ツール事例でお伝えするは「Autify」
私が出会ったノーコードのテスト自動化プラットフォームになります。
Autifyの事例でお伝えすると、ユーザーが使うようなブラウザ操作を記録し、それがそのまま自動テストのシナリオになります。
そうなんです。コードを書く知識が無くても簡単に自動テストが作れます。
ノーコードのテスト自動化はここ数年で広がりつつあり、現在はAutify以外のツールも色んなところで利用されております。
ノーコードのテスト自動化ツールとの出会い
では、最初にゆあさがノーコードのテスト自動化と出会った経験について話します。
時は2022年4月、とあるお客さまのご支援でノーコードテスト自動化と出会いました。(※Autifyもここで出会いました)
始めは、お客様のQAチームメンバーから自動テストの使い方と結果の確認方法をデモしていただきました。
操作を記録するだけなので、自動テストの作成は簡単だと分かりました。
ただ、どんな自動テストを作るか、まだ検討前段階だったので具体的なイメージまではつかめていませんでした。
(その当時はまだ自動化するテスト項目のインプットが完了していませんでした)
簡単な内容でも良いので、事前にこのテストケースを自動化したいなどのイメージが1つ2つある状態で ノーコードのテスト自動化のデモ動画を見ると良いかもしれないです。
ノーコードでのテスト自動化のキャッチアップ
ゆあさが本格的にAutifyをさわり始めたのが2か月後の2022年6月 (※参画後すぐにテスト自動化するのではなく、プロダクトの仕様やテストケースの意図や内容を理解してから自動化を始めました)
ちなみにキャッチアップの流れはこちらになります。
①座学
最初に座学からしっかりキャッチアップしました。
(なぜノーコードでテスト自動化を取り組んだ方が良いのか、なぜAutifyが誕生したかなどの背景を理解しました)
ゆあさの感想:
なぜノーコードでテスト自動化するのかという考え方が素晴らしかったです。
ソフトウェアテストの歴史として、テストプロセスやテストツールはそれなりに核心的な進化はしてきました。
でも、テストのリソースや人の生産性は大きく変わりませんでした。
しかし、ノーコードのテスト自動化なら、簡単にテストが自動化できるので、増え続けるテストに対してすぐに自動化でき、テスト実施工数の負荷が抑えられると思ったからです。
テストプロセスやテストの歴史について、それなりに学んできたゆあさからしたら、 ノーコードのテスト自動化はとても核心的でした。
②自動テスト作成
座学を学んだ後、実際にノーコードでテストを自動化してみました。
ここで初めて自動テストの作り方の脳を働かせます。
テスト自動化未経験のゆあさは2つだけ苦戦しました。
苦戦した事①:自動化するテストの手順やデータの流れのイメージ
操作手順は分かります。しかし、1回目のテスト実施終了後に再度2回目以降でテスト回す場合、このテストの操作手順で問題ないか?テストで利用するデータは、自動テスト実行時に新規登録しないとNGではないか?など考えさせられた。
最初は慣れないかもしれませんが、何度か作ると慣れてきました。
苦戦した事②:自動テストで作ったデータをAutifyが正しく認識して利用・期待結果確認してくれるか?
例えば一覧画面にデータが沢山ある場合、作ったデータを選んでくれない場合があります。
(※プロダクト特性やテスト戦略によっては、問題ない場合もあるので一例となります)
作成したデータを選択してもらうため、検索などのフィルタリングや、ロケータ機能でクラス・ID属性などの要素を指定するローコード化が必要になるかもしれません。(※ここでのローコード化とは少ないコードでテスト自動化することを意味します)
上記を考えつつ、キャッチアップ期間では操作手順の記録や修正(メンテナンス)をしました。 作った自動テスト(シナリオテスト)は3つほど。
良い自動テストを作る為に修正ばかりしていました。 作って失敗して修正してを繰り返し、慣れていきました。
③ローコードでのテスト自動化
最後はローコードのテスト自動化。 なぜ、ノーコードだけではなく、ローコードのテスト自動化も学んだか? ローコードでテスト自動化ができると、自動化できるテストの範囲が広がるからです。
なので、先ほど記載したロケータ機能(クラス・ID属性などの要素を指定)を利用したテスト自動化にもチャレンジしました。
ロケータ機能を利用して簡単に要素を指定する方法は出来るようになりました。 (※例:ブラウザの開発者ツールを起動し、指定したい要素を選択して、ここをコピーして、テキスト少し修正する)
また、実際にJavascript を書いて、テスト内容に組み込む事も学びました、が… 人が作ったモノならうまく自動テストに組み込めるのですが、自分はすぐに作れませんでした。
あまりコードを書いたことがない人にとって、すぐにJavascript書くのは難しいかもしれません。 (※慣れてきた数か月後に少しはJavascript書いて自動テストに利用することはできました)
まとめ:テスト自動化の経験が無くてもノーコードならテスト自動化ができた!
ゆあさのキャッチアップ成果
ノーコードでの自動テスト作成:できる
作成した自動テストのメンテナンス:できる
ローコードでのテスト自動化:一部だけできる
ゆあさ以外のSHIFTメンバー、お客様QAチームもノーコードでのテスト自動化をキャッチアップしましたが同じ結果でした。ノーコード自動化ツールの使い方だけなら、操作して録画だけなので一日で覚えられると思います。
また、自動化するプロダクト特性にもよりますが、テスト自動化経験が少ないと、最初はデータの作り方に苦戦するかもしれません。
テスト自動化の経験が皆無だったゆあさ。
ノーコードであれば簡単にテスト自動化が出来てしまい、あれ? こんな簡単にテスト自動化が出来て良いの?と思ってしまいました。
でも、今はノーコードでバリバリにテスト自動化しており、作るのが楽しくなっています!
というわけでノーコードでのテスト自動化のキャッチアップ感想でした!
次回はノーコードでテスト自動化するときのコツや考え方についてお話ししようと思います。 (※キャッチアップで苦労した部分をどうやって解決したかあたりです!)
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