2022年10月 CAT こんな使い方もあり? 工程機能のヒント「工程にテストサイクルを設定し進捗をみる」
はじめに
こんにちは。CAT 開発室・石井優でございます。
SHIFTの中でCATを専任で開発している本グループ内にて、ユーザーサポート・要件抽出などを担当しております。
弊社のテスト管理ツール「CAT」について、ユーザーの方へ説明しているとき、「え、こんな機能もあったの?」「こういう使い方もできるかも・・・」といった声をいただくことがあります。
CATには、テスト実行やプロジェクト管理を効率化する機能が多数ありますが、たしかに隠れて気づきにくい機能も多くあります。
そこで「それ知らなかった!」「早く言ってよぉ~~~」と言われるような便利な機能や活用方法を紹介することにしました。
現在ご利用中の方、これからご利用予定の方も、CATの機能と活用のイメージをもっと深く知ってお役立ていただければ幸いです。
統合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」について 現在SHIFTが提供するCATとは、テストの実行管理に主眼を置いた正式名称「CAT TCM(Test Cycle Management)」という製品を指します。ケースと実行結果・エビデンスの管理、及びプロジェクトの進捗管理や品質分析を担うツールです。詳しいご紹介はぜひ製品HPをご確認ください。
工程機能のヒント「テストサイクルごとに進捗をみる」
CATの「工程」という機能は、その名の通りテスト工程を想定したものです。
企業により呼称は異なりますが「IT、ST、UAT」「結合テスト、外部結合テスト、総合テスト」などといったテスト工程を設定し進捗をまとめるために存在しています。
この機能は次の様な性質を持っています。
「工程ごとに」進捗グラフや品質分析ができる
「全工程横串の」進捗グラフや品質分析ができる
テスト工程を設定しIT1の進捗情報を表示
この性質を応用すると、テスト工程ではなく他の単位で分けるために利用して、進捗や品質分析 情報を任意の単位で分割するテクニックがあります。
「工程をテストサイクルで切る」
例えば、規模が大きい外部結合テスト・システムテストなどの場合。 次のようなテストサイクルでテストを実施することがあります。
全量テストケースを実施
1.で発生した不具合と関連性のある範囲を実施 1.から抽出して実施(必要に応じてこのサイクルを繰り返す
再度全量テストケースを実施
この場合、1~3までのテストサイクルについて、 テストケース数、障害の発生数、進捗状況を 分けて確認したいという状況があると思います。
CATでは工程をテストサイクルとして設定すると、 設定の手間も大きくなく、テストサイクルごとに各情報を表示できます。
この場合、プロジェクト・工程を次の様に設定します。 プロジェクト:基幹システム XX部結合テスト 工程:
サイクル1:全量ケース実施
サイクル2:不具合修正実施
サイクル3:全量ケース再実施
このサイクル1からサイクル2に移行する場合、 次のような形で必要なケースのみ抽出して実施します。
必要なテスト仕様書をサイクル1→サイクル2にコピーする (テストケースの結果は削除されてすぐにテスト実施できる)
2.その中でも不要なテストケースは無効化し、実施しないようにする
サイクル3については1から全量をコピーします。
こうすると、選択した工程ごとに進捗を確認できます。
さらに「全て」の工程を選択すると各工程を合算した進捗が確認できます。 テスト管理画面や、詳細進捗画面ではその中で、工程別にグルーピングもできますので、チームごとの集計値を比較できます。
こういった工程の応用の仕方ができます。
いかがでしょうか。この工程機能を利用して、プロジェクトにあった進捗・テスト管理を実現いただければ幸いです。 次回も引き続き、一段階深く利用するためのヒントをお届けいたします!
※本記事は2022年10月時点の仕様を元に記載しています。記載後のバージョンアップにより、上記の説明した仕様と異なる場合があります。
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