ChatGPTのAPIで作成した社長BOTの紹介
はじめに
こんにちは。株式会社SHIFTのDAAE(ダーエ)部の栗山です。
ChatGPTのAPIを使用して 「社長BOT」 を作成してみたので、今日はそれについて紹介します。
「社長BOT」とはどのようなものか?
様々な質問に対して、 「自分の会社の社長のような回答」 をしてくれるものです。
今回は、弊社の社内報における社長(丹下大)の話し方や発言を元に、様々な質問に対して回答してくれるようなものを作成しました。
「社長BOT」の回答例
作成した社長BOTが実際にどのような回答をするかをご紹介します。
ではまず、社内報における弊社の社長の話し方の特徴をお伝えします。
フレンドリーな話し方をする。
一人称は大体、省略する(使用するときは「俺」)
印象的な表現を多く使う。
こういった特徴を真似することができなければ、 「社長の発言のような感じ」 がしないでしょう。 果たして、社長BOTはこれらを踏襲できるでしょうか?
では実際に、やってみましょう。以下にプログラムの実行結果を貼ります。
以下に、丹下さん(社長BOT)に、 SHIFTが開発するふるさと納税サービス「まん福」 と私が所属する DAAE について聞いた結果をまとめました。
※社内報を使用したシステムであるため、質問内容は外部に公開しても問題なさそうなものにしています。
どうでしょうか? 上記に挙げた 社長の話し方の特徴 を押さえていますし、回答の内容もChatGPTにしては比較的自然なものになっていることがわかると思います。
同じ質問であっても回答が異なることがありますが、これは参考にしている文章が異なるためです。このシステムでは、参考になる文章が複数見つかった場合は、ランダムでどれかを選ぶようになっています。
「社長BOT」の回答例(適切な回答ができないとき)
本システムは、社内報のデータを元にしているので、社内報で触れられていないテーマには回答できません。
その場合、ChatGPTのAPIで 「質問に沿った内容の文章がDBから返ってこなかった」 ことを判定し、回答できない旨を出力します。
例えば、社内報では漫画やアニメのことには一切触れておらず、そういった質問には回答できません。
以下にその際の画像を貼ります。
※回答できない場合は「固定のメッセージ(いい感じの回答が思い浮かばないな。ごめんね。質問を変えてくれるかな?)」を出力するようにしています。
「社長BOT」の仕組み
それではこの社長BOTをどのように実現しているかを解説します。
一言で言うと 「社内報における社長の発言などをデータベース化し、質問に対してそのデータベースから適切な文章を検索し、それを元に社長のような回答をする」 というものです。
これを実現するために、 ChatGPTのAPI や 文章の検索をするためのベクトルデータベース を使用しています。
以下に図解します。
処理手順を箇条書きにすると、以下のようになります。
質問を受ける。
質問をベクトル表現に変換する。
質問のベクトル表現を検索キーに、質問と近い内容の文章をデータベースから抽出する。
抽出した文章と初めの質問を元に、社長のような回答を生成する。
回答する。
とてもシンプルな仕組みであることがわかると思います。
最後に
お読みいただきありがとうございます。
今回作成した 社長BOTは、 「参考となる文章を元に、質問に対して適切な回答をするシステム」 です。この仕組み自体は汎用性があり、ほかの対象に対しても適用可能であると期待できます。
今後、 よりビジネスに直結したサンプルの開発や、 (社内報ではなく)公開されているデータを活用したシステムの開発 などにも取り組んでいきたいと思います。
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