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SHIFT Game Producer Meetup #16 知らないとヤバい!?ゲーム業界のキャリアを徹底解剖!

はじめに

こんにちは★SHIFTエンターテインメント業界ウェビナー担当の高木です!

今回で16回目となる、ウェビナー「SHIFT Game Producer Meetup #16 」では、国家資格キャリアコンサルタント 磯原 氏をお招きし、SHIFT 清水をファシリテーターに対談を行いました。

一部分ではございますが、その様子をぎゅっとまとめてお届けします!

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テーマ「国家資格キャリアコンサルタント」とは

国家資格キャリアコンサルタント 磯原 氏(以下、磯原):厚生労働省の管轄の国家資格です。キャリア支援に対しての助言コンサル、助言や相談などを扱う専門家として、平成28年4月より国家資格されました。

私がキャリコンとしてどんな活動をしているのかをご説明いたします。大きく3点。 まずは企業内の現場マネージャーとしてチームメンバーのキャリア支援を行っています。2つ目にキャリア理論と実践セミナーを社外でも行っています。3つ目に専門学校などの教育機関と産学連携で取り組み、仕事理解の支援を行っております。

実際は、現場マネージャーとしてキャリアマップというものを作って、そこを視覚化しながらどういう風に歩んでいけば良いのかを可視化していく。1on1ミーティングを通じながら、自己理解支援や仕事理解支援、啓発的経験など。

自分自身のことを理解してもらって、業務内容と仕事内容を理解してもらい「じゃあこういうことをやってみようか?」、「じゃあそれに対して目標と具体的にこう動いていこうか?」というのを、マンツーマンでお話しながら、その人のなりたい姿に向けていけるような取り組みをしています。

2点目にキャリア理論と実践セミナーというところで、ただ学ぶだけじゃなく自分自身で主体的に考えられるように、そういった実践的なワークショップも社内外でやっております。

そして3つ目。産学連携のところです。まずとある専門学校さんでゼミを開講させてもらっています。何も知らない状態で入社してきてしまうと、入った後にすごく困ってしまうというのが現状なので自ら教えに行っています。

そこからマッチングした生徒をインターンで引き入れて、社員化して行くという取り組みをしていて、他には地方の大学生さんや専門学校さんに向けてオンラインセミナーも開催しています。

SHIFT 清水:そもそも何故キャリアコンサルタントをやっていこうと思ったのですか?

磯原:41歳になって今後自分の人生を考えた時に「このままプロデューサーとして本当に情熱を持ち続けていけるのかな」と自問自答することがあって。やっぱり「俺はプロデューサーで行く」って心から言えないところが正直あったんですね。

私がいる会社では、この仕事は一体何をやっているのかを分からないまま若手が入ってくるので、なかなか活躍できないところもあって若手が活躍しづらい、入っていきづらいという状況がもしかしたらあるんじゃないかと。

やっぱり若い人たちの感覚というのはすごく大事だなと思っていて。若者をどんどん引き入れて、どんどん業界を盛り上げていってほしいというところから、キャリアに力を入れるようになりました。

テーマ「ゲーム業界のキャリアはどう見えている?」

SHIFT 清水:ゲーム業界のキャリアはどのように見ていらっしゃいますか?

磯原:私、運用型のモバイルゲームを中心に活動しているので、特にそこに関してのお話になっちゃうんですけど。一言でいうと、主体性を持って自ら計画的に行動しないとキャリアがなかなか積み上がらない。

大まかに3点あるのですが、まず1点目、学生にとっては実態がよく分からないブラックボックス、というところ。そもそもどんな職種があって、どんな仕事しているのかよく分からないという点。そして何をすればその仕事に就けるのか分からない。

会社によって異なるんですよ。例えばディレクターだったら「A社はここまでやっていたけど、B社はここまでやっている」とか「B社はプランナーって呼んでいるけど、実は○○プランナーが別にいて○○ディレクターって呼んでいるんだよね」みたいな。社内で呼んでいる○○ディレクターという職種でサイトに載せてしまうので、バラバラになってくるんですよ。

「じゃあ学校で何を勉強すれば良いのか」「そういうのって学校で教えられる人って実際いないんじゃないか」。それを実際に専門学校さんに聞いたんですよ。そしたら「本当におっしゃる通りなんですよ」と。

じゃあ、これは企業が手を伸ばしていかなきゃ解決しないなと思い「じゃあ一緒にやりましょう」というところから、先ほどお伝えしたキャリコン取り組みの3つ目として産学連携をやり出したというところが背景としてございます。

磯原:2つ目は、中途が会社の都合に左右されがちというところ。まず前提として、キャリアを積み上げるというのは自分の市場価値を高めていくという風に置き換えられるかなと思っています。希少性×再現性×ニーズが、市場価値の方程式と定義しています。

磯原:そもそも希少性として数が少ないということ。ダイヤモンドって綺麗だからじゃなくて、そもそも数が少ないから価値が高いんですよね。再現性、これがどこに行っても活躍できる人材になってくださいということ。「ここでしかちょっとね、このスキル生かせないんだよね」じゃなくて。

そしてそこに対してちゃんとニーズがあること、需要があることですね。「いや、うち間に合ってるわ」と。「今じゃないんだわ」とか。 これらをちゃんと掛け合わせると、そこの変数での掛け算で市場価値というのは上がっていくかなと思っています。

3つ目は、企業側の採用ハードルがどんどん上がっているという点。

僕は2番がお勧めだなという風に思っています。何故かというと、まず1ってそもそも少ないのでまず絶対採りましょうというところですね。

3番は文化に合わないけどスキルが高いので、これはクラッシャーになる。ちょっとリスクをはらんでいるので。ちゃんと手綱握れる人いないと無理ですよ。入れたらハチャメチャになることを考えられるので。

それよりも「お前ら一緒にいいから来いよ!」って言えるような人の方が長い航海をして行くので、そっちのほうが僕はいいなという風に思っています。

そこの都合の良い人って、なかなかいないし希少なんですけど、例えば要件でよくあるのが、単月1億円のプロジェクトをディレクション経験として3年以上やっていて、かつ100名以上のマネジメントを経験していて、かつ3Dゲームの経験があって、かつ海外配信をやっていて、さらに文化も合う人。「こんな人いる?」というところですね。

あとは企業側として「来てほしい!」ってなったとしても、求職者側としてもかなり要望があるんですよ。

例えば「ちゃんと自分のスキルが活かせる、活躍できるのか?」とか、経済条件とか、「長くここの会社はちゃんと働けるのか?」とか「自分の成長していける環境があるのか?」とか「将来的に自分が部長職に就きたいけれども、そういうのを求められるのかどうか、そういった要望が叶えられるかどうか?」という部分もあるので、企業の都合だけでいけるものじゃないよというところですね。

あとは、人材が出るタイミングですね。モバイルだとだいたい半年から1年ぐらいのスパンで動きます。業務委託さんだと、3~6か月ぐらいで動くかな。だいたい人事評価のタイミングとかで「そろそろちょっと動こうかな」とか、プロジェクトでクローズするとか縮小などのタイミングで動くということがよくあるかなと思いますね。

コンシューマだと、だいたい約3年はロックされちゃいますね。大型だとさらにそれ以上ロックされるかなというところがあるので、1回も3年は動かない。なかなか市場に出てこないことがあると思っています。

ここまでのまとめとしては、まず学生にとっての実態が分からないブラックボックスになっているんじゃないかなというところですね。若手が入りづらい状況になっていたり、会社に入ることが目的になりがちだったり、という点があるかなと。

そこの既存の現場で働いている方も、会社の都合によって自分でコントロールできないところがあるのでキャリアの停滞が大きくなりがちみたいな。企業側としてはどんどん要件がアップデートされるので、そこがゆえにマッチング確度は年々厳しくなっていますね。

テーマ「ゲーム業界のキャリアは今後どうすべきと考える?」

SHIFT 清水:ありがとうございます。では、ゲーム業界のキャリアをうまく循環させるというか、良いキャリアを作っていくためにはどうしたら良いのでしょう?

磯原:労働者側として、大きく4点が必要かなと思います。まず1つ目は自分自身という商材の市場価値をちゃんと理解して、セールスポイントをしっかりアピールしていくというところですね。

2点目が、仕事のスキルとポータブルスキルって分けるんですけど、ポータブルスキルというのが、持ち運びできるスキルということなので。どこに行っても使えるスキルということなんです。これって一緒に働きたいと思ってもらえるから大事なんですよね。しっかり意識しようねというところです。

3点目が、未来のゲーム業界の変化を洞察して、会社に依存せずに自分主体でキャリア形成する。これは、会社はもうなんとかしてくれませんくらいの感じで思っていて良いと思います。

例えばゲームショーに行くと、新しい、前まで無かったようなブロックチェーンゲームとか、そういった展示がすごく増えていたなって思っていて。それって今までなかった仕事なんですよ。

「じゃあブロックチェーンゲームをやるにはどういったスキルとかどういったところが必要になるんだ?」「じゃあ今後それが流行っていったとしたら、もっとニーズが出るんじゃないか?」 「じゃあ、ブロックチェーンゲームでゲームのスキルとあと金融の知識が必要になるな。じゃあそっちの方も勉強していこう。伸ばしていこう」みたいな。

そういった未来の動きみたいなところを洞察して、「じゃあそのためにどんな歩み方をしていけば、そこに行けるんだろう」って、未来を予測する力が大事ってところですね。

4点目は、実はめちゃくちゃ大事です。「弱い紐帯の強み」というものです。家族とか内内の仲間って強い繋がりなんですよ。そこって同じ人で集まっちゃうので同じような情報しか入って来ない。そうじゃなくて、例えばSNSだったり、こういったセミナーだったり「あんまり強くはないけど、繋がっているよ」みたいな。

自分にとって有益な情報ってそういった外部の繋がりの方が拾えるんですよね。「今そっちってそういう動きになっているの?へぇ。」という感じで情報を拾っていく。そういった主体的な動きがめちゃくちゃ必要になります。会社に依存せずに自分から動けることっていっぱいあるので。

企業側は受け身のスタンスじゃなくて、能動的に自社のアピールして行くのが良いかなと思っています。要は「ゲーム業界って憧れだから、ほっといても来るでしょう」という考えだと多分良い人どんどん他に取られちゃいます。

だから例えばインターンとか講義をしに行くとかね。あとはスカウトしに行くとか、ジョブディスクリプションという業界にとってよく分からない書き方しているようなものを、誰が見ても理解できるような書き方に変えてみるとか。

そして人材育成というところで、OJTとか、OFF-JTとか、キャリアコンサルティングとか、転職考えちゃう人が出てくるところに対してのキャリア支援や育成とか。

―最後にゲストの磯原さまからひと言頂きました。

磯原:今、キャリア相談のキャンペーン期間中でございまして(2022年10月4日時点)、初回以降も基本的には料金取りません。

自分の中で1万人超えるまでは無料でやろうかなって。いろんな方と話して、知見を積み上げていきたいというところもあるので。もう1万人に向けて皆さんも是非お話しできればなと思っています。本日はありがとうございました。

―ここでトークセッションも終了。

いかがでしたでしょうか?今後も「SHIFT Game Producer Meetup」を開催してまいります。ご期待ください!

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執筆者プロフィール:高木 真愛
WEB広告代理店で営業・広告運用を経験し、その後はしばらく接客業にて奮闘。現在はSHIFTにてセミナー運営、バックオフィス業務、SHIFTnoteのライターを担当。

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