第2回「初級編・テスト管理ツール『CAT』でのテスト実行のコツ①」
はじめに
こんにちは。CATサポートチーム・CSエンジニアの田畑です。
2024年4月から、「CAT」(テスト管理プラットフォーム)のテクニカルサポートを担当しています。
「案件に入って、初めてCATに触ったけど全然わからん・・」
「CATって難しい」
「CATのもっと良い使い方はないのかしら・・」
この技術ブログでは、そんな悩めるCATユーザーの皆さまに寄り添い、役立つ情報をお届けしたいと思います。
第1回 では、CATで困った時の調べ方を中心にお伝えしてきました。
本稿からは数回にわたって、CATでテスト実行する際に役立つ情報をお届けしていきます。
本編 : 初級編・CATでのテスト実行のコツ①
対象画面: 「テスト実行画面」(+「テスト仕様書一覧画面」)
本稿で対象とするのは、このような画面です。
画面例
テスト実行画面
テスト仕様書一覧画面
遷移方法
任意のCATプロジェクトで「テスト管理タブ」を選択
「テスト仕様書一覧」画面に遷移
任意のテスト仕様書を選択し、「テスト実行画面」に遷移
原則
まずは、CAT操作の大原則からご説明します。
原則:「Excel操作でできることは、CATでも大体できる」
読者の中にはExcelやスプレッドシートでテスト管理している方も多いのではないでしょうか。
CATでは、ExcelからCATにスムーズに移行できるように、Excelの操作感を模したつくりになっています。
(画面が行と列のセルで区切られたグリット構造になっているのもCATの大きな特徴ですね)
そのためExcelでできる操作は、CATでもできることが多いです。
テスト実行をしていた頃は、意外と知りませんでした(汗)
次節以降から詳しい操作について説明していきます。
2つのモード(テスト実行・ケース編集)
詳しい操作方法の説明に入る前に、前提として2つのモードについてご説明します。
各モードによって、可能な操作が異なるためです。
テスト実行モード
ケース編集モード
テスト実行モードは、主にテスト実行結果やエビデンスの登録、障害報告をする画面です。
こちらは一番馴染みのあるモードではないでしょうか。
ケース編集モードは、主にテストケースを編集する画面です。
テスト仕様書をアップロードしたあとに、テストケースを追加したり修正する場合などで使います。
ここからは2つのモードでの操作方法や、各モードでのノウハウなどをお伝えしていきます!
モードの見分け方
2つのモードの見分け方ですが
緑色の仕様書がテスト実行モード
オレンジ色の仕様書がケース編集モード
になります。
※ ちなみに画像のように「状態」というカラムを表示させれば、誰が編集中かもわかります!
モード切り替え
実行画面でモードを切り替える方法は、2つあります
メニュー
実行画面で左上のメニューを展開し、「〇〇モードに移動」を押下することで遷移できます
「テスト実行モード」から「ケース編集モード」に切り替える場合
「ケース編集モード」から「テスト実行モード」に切り替える場合
2.ショートカット
下記ショートカットからも遷移可能です
CTRL + SHIFT + F
※「テスト仕様書一覧画面」で仕様書を右クリックし、「ケース編集」を押下でもモード変更できます
ヘルプ
ちなみに他のショートカットは、実行画面右上のヘルプから参照可能です
テスト実行モード
テスト実行モードでの操作についてお伝えしていきます。
基本操作
このあたりはExcelと同じですね。
マウスクリック・・・セルを選択
(セル上で)矢印キー(↑↓←→)・・・セルを移動
(値が入力済のセル上で)CTRL+C・・・セルの値をコピー (※CTRL+Vでメモ帳などに貼り付け可能)
(編集可能セル上で)エンターキー or F2ボタン・・・セルの編集モード
ESCキー・・・操作を中断(※ヘルプメニューを閉じるなど)
実行結果欄
テスト実行時は、実行結果欄で作業することが最も多いと思います
そんな時に便利な機能をまとめました
(実行結果欄上で)エンターキー・・・ファイル選択。再度エンターでファイルアップロード窓を展開
(実行結果欄上で)SHIFTキー+矢印↑↓キー・・・(連続で)複数セル選択
(実行結果欄上で)CTRLキー+クリック・・・(飛び地で)複数セル選択
(実行結果欄上で)スペースキー・・・実行結果のステータスを変更(OK→NG など)
(実行結果欄)こんな使い方も
テストケースをまとめて選択して
スペースを押す
一気に実行結果のステータスを変更できます(!)
こんなことも可能です。
SHIFTキー+スペースキー(orクリック)・・・実行結果のステータスを逆順で変更(NG→OK など)
ステータスを押し間違えた時に便利です。
僕はこの機能を知らずに、ステータスを1周してました。。(笑)
フィルター機能
例えば、テストケースが多い時に
実行結果が「保留」のケースだけ表示させたい
「特定の確認項目・期待値」だけを確認したい
IDが1~50 のケースだけを実行したい
といったことはありませんか。
そんな時は各列(カラム)の項目や内容に応じてテストケースを絞り込むこともできます。
やり方は、
各列(カラム)にカーソルを当てるとプルダウンメニューが表示されます
フィルターを選択し、ステータスが存在する場合は任意の項目を選んで絞り込む
ステータスが存在しない場合は、特定の検索ワードで絞り込む
例: 期待値のフィルターで「〇〇」と入力 など
IDのカラムでは数値による絞り込みも可能
例: 「> 51」, 「> 0 」・・・IDが 1~50のケースを選択 など
フィルタのクリア
クリアボタンからフィルタをクリアできます
テストケースのログ表示
テスト実行時に、こんなこともありませんか。
うっかり備考欄の内容を消してしまった
誤操作で実行ステータスを変更してしまい、以前のステータスがわからない
「テストケース上での作業履歴を追跡したい」
「切り戻ししたい」
といった場合に、テストケース上での作業履歴を参照する機能もあります
方法としては
テストケースのメニューを開き、
履歴表示を押下する
このような形で、テストケースの実行履歴を確認できます
テストケースのリンク共有(URLコピー)
上のログ表示と同じ、テストケースメニュー内には
URLコピー
という機能もあります。
こちらは、
特定のテストケースを他のメンバに共有したい場合
何度も参照するテストケースをメモしておきたい場合
などに便利ですね
<使い方>
テストケースを「URLコピー」する
2.クリップボードにコピーされたURLを検索する (※ブラウザ上でCTRL+Vなど)
該当のテストケースに直接遷移できます
エビデンスのアップロード
テスト結果のエビデンスをアップロードする際は、通常は以下の手順となります。
<基本>
実行結果欄でファイルボタンを押下してアップロード画面を展開
アップロードボタンを押下する
フォルダからファイルを選択
この他にも便利なアップロード方法があります。
ドラッグアンドドロップ
ローカルフォルダなどから、画像ファイルをテスト実行欄にドラッグ&ドロップすることで、エビデンスをUPできます
2.スクリーンショットを貼付
エビデンスファイルのアップロード画面でスクリーンショットを直接UPできます。
<方法>
任意の画面のスクリーンショットを取得
※Win+SHIFT+S(Windowsの場合)などアップロード画面(※画像)を選択し、貼り付け(CTRL+V)
まとめ
「テスト実行編」第1回で「CATでのテスト実行のコツ」と題してご説明してきました。
CAT操作の大原則として、
「Excel操作とCAT操作はだいたい同じ」
といった話や、
テスト実行画面での2つのモードとして
テスト実行モード
ケース編集モード
があり 今回は、
「テスト実行モード」での操作のコツについてお伝えしました。
次回は「ケース編集モード」などについてお伝えしていく予定です!
参考
CATについて更に知りたい方はこちらも参考にしてみてください
技術ブログ(テスト管理ツールCAT公式)
CATの原点と機能開発の変遷(第1回目) ※全5回
CAT、こんな機能もあったの?!テスト管理をもっと快適にする機能集|テスト管理編1お問い合わせ(HP)
https://www.catcloud.net/contact.html
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PHOTO:UnsplashのGiorgio Trovato