採用目的のテレビCMやってみた in 仙台
はじめに
はじめまして。SHIFT採用広報の中村です。
今回の記事では、2024年1月～3月に実施した「仙台キャリア採用ブーストキャンペーン」の取り組みについて、ご紹介したいと思います。
2022年4月、SHIFTは初の東北拠点として仙台オフィスを開設。2年経った現在、すでに約50名の仙台メンバーが入社し、それぞれのポジションで活躍中です。
「急拡大をつづける仙台オフィスをもっともっと盛り上げたい」 そう考えて、地方拠点では初のテレビCM放映も組み込んだ「仙台キャリア採用ブーストキャンペーン」を実施することにしました。
＜こんな方にお読みいただきたいです＞
地方採用に取り組みたいと考えている人事の方
テレビCMの費用対効果が気になっている採用広報の方
採用成功につながるコミュニケーション設計のヒントが欲しいと思っている方
執筆者プロフィール：中村
東京大学文学部卒業。リクルートコミュニケーションズ（現リクルート）で15年間、広告制作ディレクターを経験。IT・インフラ・素材メーカー・金融・飲食業など、大手企業を中心に幅広い業界・業種のお客様の採用支援を行う。2020年6月、SHIFT入社。現在は転職潜在層をターゲットに、地方採用や50代採用など、優秀なIT人材の採用を加速するための新たな採用手法の開発に取り組んでいる。
なぜテレビCMをやろうと思ったのか
すでに約50名の方に入社いただけているということからもおわかりいただけるかと思いますが、これまでもWeb広告やSNS広告（X、Instagram／Facebook など）、ビズリーチやリクナビNEXTなどの求人メディア、転職エージェントなどを活用し、積極的な経験者採用を行ってきました。
しかし、宮城県在住のITエンジニア人口をSHIFT独自に試算したところ、すべてのITエンジニアの方にSHIFTを知っていただくためには、まだ十分なリーチ数に至っていないことがわかりました。
また、仙台進出から日が浅いということもあり、宮城県でのSHIFTの企業認知度の低さも課題でした。
首都圏では約50％のITエンジニアにSHIFTを知っていただけている状況ですが、テレビCM実施前の宮城県では20％前後。首都圏以上に、かなりの伸び代がある状態でした。
そこで検討の俎上に上がったのが、テレビCMだったのです。
テレビCMの費用対効果をどう考えたか
テレビCMをやると聞いて、「SHIFTぐらいの規模の会社ならできるかもしれないが、自社には関係のない話だな…」「何億円もかけてCMなんかできるわけがない」と思った採用広報担当者の方がいらっしゃるかもしれません。ですが、地方採用に限っては、それは大きな誤解です。
地方局では1ヶ月300万円ぐらいからでもテレビCMをはじめられることを、情報収集をするなかで私も知りました。
この金額感であれば、通常運用しているWeb広告や求人メディア広告と近い予算であり高い成果につなげられるのではないかと感じました。
とはいえ、採用を目的としたテレビCMは、応募獲得にどのぐらい寄与できるのか。
実施判断の材料となるKPI設定と効果シミュレーションの作成には苦心しました。
テレビCM放映によるブランドリフト効果（※）の過去事例データを広告代理店から情報提供していただき、これまで自社で行ってきたWeb広告による実績データと掛け合わせることで、テレビCMを見た方のうち、どれだけの方の説明会参加につながり、そこからどのぐらいご応募いただけそうかを試算。十分な成果が期待できることがわかったため、実施を決めました。
※ブランドリフト効果＝CM接触ユーザーのブランド認知や購買意欲の向上にどれだけ寄与したか
設定したKPIは以下
＜認知＞
● 指名検索数
● サイト月間UU数
● ITエンジニアからの企業認知度（アンケート取得）
＜獲得＞
● キャリアイベントの予約数
採用メッセージは「仙台に住みながら、東京の仕事、東京の給与。」
放映したテレビCM動画はこちらです。
テレビCM動画の制作は、ナレーション録音以外はインハウスデザインチームと協働して内製しました。
（今回はスモールスタートをめざしていたため、有名クリエイターに依頼したり、有名タレントを起用したりすることはあえてせず、ほぼ社内の人件費のみで制作しました）
＜CM制作の際に心がけたポイント＞
視聴者のほとんどがSHIFTを知らないはずなので、
SHIFTがIT企業であることを、確実に知ってもらう
仙台での求人広告であることを、確実に知ってもらう
SHIFTで働くメリットを感じてもらう
ITエンジニア以外の人にも、インパクトを残す→直接応募で100万円キャンペーンの告知
CMで伝えたかったのは、「仙台に住みながら、東京の仕事、東京の給与。」という採用メッセージ。
これまでWeb広告で継続して発信しており、多くの転職希望者の方から大きな反響をいただいているメッセージです。
SHIFTには、リモートワークも活用することで地元に住みながら、高いレベルの仕事に取り組むことができ、その成果に見合った評価を受けて昇給UPを実現している従業員がたくさんいます。
「地方支社では、本社のサポート案件のような業務が多く、思うようなキャリアアップが実現できない」
「地方在住というだけで、年収レベルが下がってしまう」
「キャリアアップや昇給をめざすなら、都市部に引っ越すしかないんだろうか…」
そんな悩みをおもちのITエンジニアはまだまだ日本中に大勢いらっしゃるようですが、そのような方やご家族にぜひSHIFTを知っていただきたい、と思っています。
キャンペーン全体像
テレビを見ない人にもメッセージを届けたい
「最近は地上波テレビをほとんど見なくなった」という方が多くなってきたという話も聞きます。
テレビを見ないITエンジニアの方にもぜひSHIFTを知ってもらいたいと考えて、テレビCMと同内容の動画広告を、仙台のITエンジニアが出勤の際によく利用する仙台駅のサイネージ広告やYouTubeでも配信しました。
リアルで話すから伝わることもある
テレビCMを放映しただけでは、実際の応募には結び付かず、それだけで終わってしまいます。
SHIFTに少しでも興味をもっていただいた方にSHFTをより深く知っていただく場を提供する必要がありました。
そのために、仙台オフィスに所属する転職2年目のITエンジニアや人事の皆さんにご協力いただいて、リアルとオンラインでSHIFTでの働き方についてお話しするキャリアイベント（計5回）を開催しました。
トークテーマは、単なる会社説明では終わらず、前職を含めたこれまでの年収変化や現在の具体的な仕事内容など、生っぽい内容をお伝えすることに注力。リアルイベント当日、予想外の大吹雪に見舞われてしまうなど、仙台ならではのハプニングもありましたが、トータルでは100人近くの方にSHIFTに興味をもっていただき、大勢の方に応募に進んでいただくことができました。
結果はどうだったのか
宮城県全域へのテレビCM放映を軸にした仙台キャリア採用ブーストキャンペーンの結果はどうだったのでしょうか？（実際の数値はお見せできないので、キャンペーン実施前との比較として共有します）
＜2024年1月～3月 仙台キャリア採用ブーストキャンペーン結果＞
①指名検索数：約3倍にUP
②サイト月間UU数：約1.2倍にUP
③ITエンジニアからの企業認知度：約1.8倍にUP
④キャリアイベントの予約数：約100名
テレビCM放映によって、一定の効果が見込めることは事前のシミュレーションでわかってはいましたが、この短期間でITエンジニアからの企業認知度を大きく伸ばし、かつ、宮城県だけで100名近い方にキャリアイベントに参加いただけたのは大きな成果だと感じています。採用決定まではもうしばらく時間がかかるかと思いますが、引きつづき宮城県の優秀なITエンジニアの方に入社していただけるよう取り組んでいきたいと思います。
今後の展開について
今回チャレンジしたテレビCMを軸とした採用キャンペーンの取り組みはまだはじまったばかりです。成果の着地を見ながら、他地域への横展開ができないか、CMクリエイティブやイベント企画のブラッシュアップを通じてより高い効果が出せないか、など、試行錯誤をつづけていきたいと思います。
やりたくてやれていないことは、まだまだたくさんあります。もしマーケティングやクリエイティブ制作に自信がある方がいらっしゃいましたら、SHIFTで一緒にやりませんか？ぜひお声がけください。
◎SHIFT HR BLOGでは、人事のみなさまが知りたいことを大募集しています！
参考にして記事にしていきますので、ぜひともご回答よろしくお願いいたします♪
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