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【PMMの重要性】第二回 PMMのタスクと重要性

はじめに

こんにちは。SHIFT DAAE部のサービスディレクターの佐々木です。
前回のブログにてPdM(Product Manager/プロダクトマネージャ)とPMM(Product Marketing Manager/プロダクトマーケティングマネージャ)は、常に並走できる「最強のパートナー」ということは既にご理解いただけたかと思います。 そこでこのブログでは、PdMとPMMのタスク分担をご紹介し、日本で定着しないPMMの理由も含め、PMMの役割や重要性について解説したいと思います。
参考:【PMMの重要性】第一回 PMMとは??役割とPdMとの違い

PdMとPMMのタスク

PdMは、プロダクトに対する最終的な責任を負います。プロダクトの方向性を含め、リーンチャートやプロダクトロードマップの作成、バックログの管理。そして、それらを開発含め関係者に共有し管理を行わなければなりません。開発に寄り添い、プロダクトの成功や成長に責任を持ちます。

一方PMMは、マーケティングやユーザーリサーチ、購買活動などを通し、ユーザーニーズを理解し、プロダクト価値の伝達を担保しプロダクトの成果や成長に責任を持ちます。 前回ブログで記載した通り、「開発サイド」に関わる部分に責任を持つのがPdM、「ビジネスサイド」に関わる部門に責任を持つのがPMMです。 理想的な構成では、PdMとPMMが「最強のパートナー」として連携し、相互を補うことで、プロダクトの成長を導くことが期待されています。 具体的にはどのようなタスクを分担するのでしょう。

※筆者自作素材

上記に上げたタスクは一例です。PdM一人体制では、やはり優先度や単純な工数負荷により、できないこと、できることが明確になってくる可能性があります。 プロダクト成長にとってやりたいこと、やるべきことを天秤に掛けるのではなく、密接に関わり合いを持ち、「開発サイド」「ビジネスサイド」が一丸となってプロダクト成長ができる関係性は非常に重要です。

だけど、日本ではまだまだ定着していないPMM

2022年現在では、日本でもSaaS運営企業を中心にPMMのポジションを設ける企業が増加傾向にはあるものの、まだ定着しているとは言えない状況です。なぜ日本企業ではPMMという役割が浸透しないのでしょうか。それには大きく2点あります。

1点目:マーケティングはあくまで裏方という認知。

かつて、「Made In Japan」「日本の製品は優れている」と世界から呼ばれ、優れた製品を大量に作って認知を得ることで、製品を作れば当たり前に売れるという時代が長く続いていました。

一方、現在の日本では、優れた製品は当たり前品質の時代です。多様化する市場やお客様のニーズを的確に捉え、お客様のことをお客様以上に知っているかのような、ベネフィットを提供する製品やサービスの開発、そして、周到なブランディングやマーケティング戦略さえも、もはや当たり前になってきています。

しかし、未だに日本の企業では製品開発第一主義が残り、マーケティングはあくまでもそれを売る管理の裏方という位置にあることが多いのが現状です。

2点目:プロダクトを成長させるという感覚を持ったマーケターやセールスが少ない

日本のマーケターやセールスは、未だ実務や運用側面の個別最適化スキルを優先しており、目先の数値目標や部分最適のCVに対してコミットしがちになって、市場全体でのプロダクト成長感覚を持った人材が少ないのも事実です。

PMMは、マーケティングやセールス活動によってプロダクト課題を解決する役割を担うポジションです。しかし、そのような意識の切り替えがまだまだ現場レベルではできておらず、マーケターやセールス、カスタマーサクセスを担う人材の中ではまだPMM自体が定着していません。

でも、PMMの重要性は今後さらに高まる

最近では、各企業が自社プロダクトにて、「コンテンツマーケ」や「インバウンドマーケ」、「バズマーケ」、「ゲリラマーケ」を積極的に導入しはじめたこともあり、広告代理店を介したマーケティングがどんどん縮小され、企業自身がマーケティング活動の主導を持つ機会が増えています。

新規顧客の拡大や、お客様との関係性の維持・体験発展が、単なる広告出稿だけでは難しくなりつつある現状に対して、プロダクトでも意識改革が進んでいるのはもう理解をされているのではないでしょうか?このことでも、マーケティング・セールスがよりプロダクト戦略・成長を担う役割となる流れだといえます。これからのマーケティングやセールスは、プロダクトリードの感覚を持ち、本質的な意味でPMMとしての役割を果たすことが求められるのです。

おわりに

主にPdMとPMMの役割に焦点をあて、PMMの重要性について記載をしていきました。 マーケターやセールスの皆様どうですか?少しわくわくしてきませんか?「何が売れるか」を考え「どう売るか」をもってプロダクト課題を解消できるPMMは、今後プロダクト開発にとって当たり前のポジションになっていくと考えます。

次回は、PdMとPMMにて実際にPJを進める時の「最強のパートナー」を質問形式で解説していきたいと思います。

※トップ画像出典元:
フリー素材: https://pixabay.com/ja/illustrations/構造-インターネット-通信網-1779979/

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執筆者プロフィール:Akihiro Sasaki
株式会社SHIFT DAAE部でサービスディレクターをしています。前職は分析コンサルタントです。よりよいプロダクト届けるために日々試行錯誤しています。

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