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何事も本質に忠実に|SHIFTのブログリレーDAY.24

ーこの春、頑張るあなたを応援したい!ー

こんにちは!SHIFTの公式note「SHIFTグループ技術ブログ」編集部です。
この春、新社会人になられた方や、転職など新天地でのスタートを切られた方など、今を頑張るすべての方へ(勝手に)エールを贈りたい!
今自分たちがもっているノウハウや経験を、書いてつないで、頑張るあなたに届けたい!そんな、“おせっかい心”から生まれた企画です。

そんなさまざまな気持ちに、社会人の仲間として、ときには少し先輩として、SHIFTの公式ブロガーたちが全力であなたに伴走します。
少しでも、今を頑張る方の前へ進む力になれますように。
みなさまにご一読いただければ幸いです!《開催期間:5/1-25》

▶DAY24 本日はこちらの記事!
『何事も本質に忠実に』

◀◀◀DAY23
第二新卒入社した私が『充実した毎日を送るコツ』伝授します(野口)



はじめに

少し日があいてしまいましたが、SHIFT コーポレートプラットフォーム(コポプラ)部の米沢です。(いわゆる情シス部長しています。)

今日は私が業務に向き合う際に大事にしている 「本質に寄り添う」 について綴ろうと考えております。 前職でITコンサルを経験しており、業務の背景をしるとかそういうのは比較的得意なほうでした。また、今向き合っている情シス業務においても非常に重要だと考えております。SHIFTという会社からもそう感じ取れる事が多く、今日はその体験談を書きつつ、考えていきたいと思います。

執筆者プロフィール:米沢 毅
独立系ソフトウェアハウスでSEを5年、ITコンサル会社でアーキテクトを8年経験。その後SHIFTに2014にJoin。テスト実行管理ツール CATの開発マネージャを経て、2018年に情報システム部に異動、部長に着任。情報システム並びにセキュリティを管掌。未だに開発が好きで手を動かしています。

業務における本質とは

話をすすめる前に、「ここで語る本質」とはなにかについて整理しておきたいと思います。 本質とは、Wikipediaの定義によると「あるものをそれたらしめる自性、ないしそうした特性から成る真実在」になります。物理学は事象における本質を見極める・明文化・手順化する学問だと私は考えています。本質をちゃんと捉えているからいろんな分野に応用できているだと思います。ただ、”今捉えている本質"が今後も正しいわけではありません。時間が進むめば新しい発見があり、新しい本質ができあがります。例えば、昔物体の構成要素は原子が最小と思われてきましたが、1900年代に素粒子が発見され、本質が書き換えられました。新しい発見があったからに尽きるのですが、重要なポイントとして、本質とは「とある条件・タイミングでもっとも妥当で一般的に説明できる性質」と捉えるのが私は正しいのではないかと考えています。要は、本質は時と場合によっては変化するということです。

では、我々が活動をしているビジネス界はどうでしょうか。人間が介在する世界ですので、本質が多面化しやすいと考えます。たとえば、会社の存在意義とか、働く意義とかが。経済学とかでも議論はされていますが、人間が絡む世界は複雑系です。本質も、その会社・集団・部・チームにおいて、それぞれ存在する本質があると捉えたほうがいいと考えます。その本質によってその集団はとある方向に進みます。このあたりはロジカルシンキングでよく語られる「目的」と「手段」や「手段の目的化」に親しいものがあるとおもいます。いろんな階層の本質があることを踏まえてより深層にある本質に触ることができるかが重要なのではないかと最近思うに至りました。 複数の本質を貫いて捉えておくと、説明がとても容易になるので、非常に重要なビジネスファクタであると思います。

これ以後、上述の内容をテーマに何パートかに分けてまとめていきたいと思います。

ITコンサル時代の私の本質との向き合い方

前職ITコンサルタントをしておりまして、お客様の経営課題に対して、何がその解決策になるのかを8年近く考えておりました。戦略系のコンサルではなかったので、実際に実現するところも踏まえてお客様への提案に心がけておりました。

グランドデザイン、要件定義においては、お客様のニーズをそのまま実現することだけでは決して成功につながらないです。それは、主観的なもの、古典的なもの、先進的すぎるもの、提供側として提供できるものとのギャップも含め、いろんなニーズが絡んでいるからです。そのため「お客様が本当に所有している課題はなにか」「何が現実的(実現性があり効果が出るのか)になるのか」をきっかけに、表面的ではなく、深層的に思考を巡らせ、何が問題なのかを考えに考え、提案書を作っていました。

その中で私が大事にしていたのは、「我が事化」です。相手の立場でいろんな目線・業務している前提で物事を捉えることで自分なりの解決案を導出し実現してきました。まぁすんなりいかないこともたくさんはあったのですが、お客様から「よく業務を理解しているね」とは言われることは多かったです。そこから信頼を得て、切り込んでいくのが私のスタイルでした。信頼を得ると話が通りやすいってのは自明なことです。自分でいうのも恥ずかしいですが、他者より「見えている情報からの状況理解力・把握力」が優れているのかもしれません。

「我が事化して、お客様目線で徹底的に考える」 これが私の「お客様が抱える本質との向き合い方」でした。

SHIFTに入って感じた本質との向き合い方

ところで、SHIFTってテスト会社だと思われている方多いのではないでしょうか? 実は違います。社会の本質にアプローチして、”その常識、変えてみせる”をタグラインにおくちょっと風変わりな会社です。製造業で培った品質保証のノウハウ(業務を分解し、再現可能な状態で組み直す)をITの世界に転用する会社です。品質保証の考え方は、実はシステム開発の本質を捉えていると考えており、だからこそここまで成長できたんだと思います、本質を捉えると応用が効くので。

そのため社内業務でも、普段から「本質と向き合った」考え方が必要とされます。私は採用面接で”変わっている会社”と表現することがあります。本質に向き合い過ぎており、伝わりにくい面もあるためそうしています。常識(既存ルール等も含め)は、その当時・その場所である意味集まった人たちが多数決で決まったものだと考えています。表面的な常識にこだわりすぎると、時にはそれがイノベーションのジレンマになり、破壊的イノベーションの原因になるそういう話だとは理解しています。だから、本質と常に向き合う活動をしていく必要があります。

例えば、SHIFTでは、オフィス内全エリアに生体認証を配置しています。生体認証を運営していると、どうしても認証精度が問題となります。それは、生体認証が通らない従業員がいるからです。でもSHIFTはやめません。それはこだわりだからでしょうか。それは違います。ただ、入館のログを取りたいだけではなく、エラー少なく入室管理をするためにやっています。そのため、精度が悪いからといって、不便だからといって、カードを貸与することもしません。カードは紛失や他者への貸与によって、その前提が崩れてしまうからです。入れないからといって安易に対応はしません。それが「本質」だからです。ただのこだわりに思える方もいるかもしれませんが、会社にとって大事な要素だと考えています。これはSHIFTで私は学びましたし、今の活動を進める上で大事にしています。

一方、業務の断捨離とかも進めており、今の時代に合わせてその本質もUpdateしています。「本質と常に向き合う、時には本質をUpdateする」ということが大事だとは考えています。

情シス業務でも活用している本質との向き合い方

私が情シスを管掌する上で大事にしている本質との向き合い方があります。できていないこともまだまだありますが、3つのポイントを中心に「システム・インフラ」「セキュリティ」「運用」を司るのが、SHIFTのコポプラという部署です。この3つのバランスを見ながら、意思決定をしています。

参考: 情シスが経営のセンターピンに

  1. その先にある本質に触れる
    情シスへの依頼は、依頼のまま対応して本当に正しいのかは、蓋を開けてみないとわからないことが多いです。それは、何人も伝達されて依頼されつ渡ることがおおいからで、その中で「目的の手段化」が起こり、本当にしたいことでなく、これをいれてくださいとかその依頼が変わってきます。いろんな観点が必要ですが、その本質を捉えないと最後にはトラブルになる可能性があります。「本質を捉えていれば」手段を変えても一緒なので。

  2. 運用できることに拘る
    情シスは守りの部署という話はよく聞く話だとおもいます。システム運用を一手に引き受けており、それを維持するためにどうしても守りになってしまうという側面があると考えます。SHIFTもそれは同じで、我々がいなくなったら会社として成り立たないので、その思いは変わりません。ただ、SHIFTは常に変化する会社です。それがSHIFTの本質の一つだと考えています。我々もSHIFTの変化を許容していかないとそもそもの存在意義に疑問?がついてしまいます。では単に変化を許容したらいいのでしょうか。それも否です。じゃどうするのというと、「運用できることに拘る」です。ちょっと難しい言い回しですが、変化を許容しながら、運用できることに拘る事が大事。変化を許容するということは、言い換えれば断捨離もできるので、断捨離もしながら、運用できる形を変えていく これが正解ではないかと考えて意思決定をしています。「本質を捉えていれば」運用変えても一緒なので。

  3. 見えない未来を想像する
    SHIFTだからより強く影響するポイントですが、見えない未来を想像する(読む)ことです。SHIFTは嬉しいことに何年も堅調な成長率を維持しています。この背景には会社が色々変化しているからなのですが、どう変化がおこるのか誰も予測ができません。私は情シスという立場でそれに追従するのがミッション。いろんな未来を何個もイメージして、その手段を準備(すぐに実行に移せるように)しておくことが重要になります。もちろん、営利企業ですので、とてつもない先の未来に対して先行投資することもできませんので、利益構造も意識しながら。そういうタフなミッションで大事にしているのが、「経営者・層の本質に触れる」ことです。幸い経営層と近い距離で業務させていただいていますので、普段の会話・ちょっとした情報等から、その兆しを捉えるようにし、SHIFTの本質と向き合うようにしています。1のポイントとは違いこちらは、大局的に捉えつつ、来る未来への準備をすすめておく、このあたりはコンサル時代の経験がだいぶ活きています。仮に予算的にできないことがあったとしても経営としてどう対応していくかも一つの考慮点です。「本質を捉えていれば」向いている方向は一緒なので。

最後に

今回は私が感じている「本質との向き合い方」について、独自の整理でまとめてみました。実際実施するのに難しい部分もいろいろありますし、これが正解というわけではないですが、私が今役割を務められている理由を考えてみると、上記にポイントがあると感じています。皆様の参考になれば幸いです。

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