あがり症の私が、自信をもって研修講師を務めるまでの道のり
はじめに
こんにちは。株式会社SHIFT SAPグループの加山です。グループ内の社内教育を担当しています。
誰しも苦手なこと/不得意なことはあるもの。仕事では、苦手なことに向き合わなければいけないケースもあるかと思います。 私は大人数の前で話すことが苦手ですが、社内向けのSAP研修を担当し、毎月10名前後の受講者に対して話をしています。
今回の記事では、私が苦手とする「人前で話すこと」にどのように向き合い、研修講師を務めているかをお話ししたいと思います。
この記事の想定読者
苦手なことに向き合おうとしている方
プレゼンが苦手な方
説明が苦手な方
研修講師の方
この記事のゴール
苦手なことに向き合う方法のヒントを得られること
資料作成・説明方法のヒントを得られること
研修担当になるまでの不安
私は、育休からの復帰と同時に社内のSAP研修担当になりました。 正直なところ「SAPに関する知識があまりない。人前で話すのがのが上手ではない。こんな私が講師でいいの??」と不安でいっぱいでした。
でも、ピンチはチャンス。とにかくやるしかない。 研修担当としての役割を果たせるよう、対策が始まりました。
最初はとにかく疲労困憊
初めに研修講師を担当した時は、全講義をオンライン会議で実施していました。 復職~最初の研修までは2営業日しかなく、とにかく講義資料を読み漁って、研修に臨みました。(今になって考えると、短い時間でよく頑張ったと自分を褒めたい)
実際に研修が始まると、心臓はドキドキ、口はカラカラ。講義中は緊張で頭が回らず、ほとんど講義資料を読んでいるだけの状態になってしまいました。 1日が終わる頃には、とにかく疲労困憊で「全然講師としての役割を果たせなかった」と落ち込みました。
【対策】しっかり準備
それからは、次の研修に向けて、たくさん準備をしました。 講義中は緊張で頭が回らないことが分かったので、読み上げれば必要な説明ができるように、台本を作成しました。
台本をベースに説明をすることで緊張が緩和され、落ち着いて研修を進められるようになりました。また、この台本作りの過程で、SAP知識が身に付き、自信をもって伝えることができるようになりました。
【対策】緊張する場面を減らす
もう一つの対策として、そもそも緊張する場面を減らす、人前で説明する回数を減らす方法を考えました。 SAP基礎研修では、毎月同じ内容の説明をするため「講義を動画化」しました。
動画であれば撮り直しと編集ができるので、内容のブレや言い間違いもなく、説明をすることができます。
全ての講義を動画化することによって、研修中のオンライン会議は日々の定例会議のみにしました。 1度の研修にかかる会議時間は約30時間から約6時間へと80%削減し、緊張する場面を削減できています。
講義の動画化は、受講者の理解度や反応が分からないという懸念もありましたが、 受講者からは「自分のペースで学習できてよかった」「復習時、見たいところだけ動画で学習できてよい」といった嬉しい評価がありました。 (講義の動画化のメリットに興味がある方は、こちらから)
ブラッシュアップ
準備と動画化で、講義の説明内容は充実し、何とかSAP研修をこなせるようになりました。しかし、説明に対する評価はいまひとつでした。
そのため、現在は講義資料の更新と、伝え方の工夫によるブラッシュアップに取り組んでいます。
講義資料の更新:教科書から板書へ
これまでの講義資料は、教科書のような形式で文字分量が多い資料でした。 教科書形式は、口頭説明がなくても学習ができるというメリットがあります。その半面、限られた期間で学習する研修の資料としては、要点を抑えた学習がしづらいというデメリットがありました。
そこで、板書のような資料を目指し、主に次のポイントを意識して講義資料の作り直しに取り組んでいます。
ゴールを明確にする:各講義の目的とゴールを受講者に伝えることで、漠然と学習することを防ぐ
ポイントを絞る:あまり多くを教材に書きすぎず、口頭説明ありきの資料をつくる
ワークを用意する:学びながらアウトプットすることで、理解を深めてもらう
伝え方の工夫:受講者目線
「強調したいポイント」「覚えてほしいこと」をより分かりやすく・印象的に伝えるために、以下3点を意識して講義動画とオンライン会議のアップデートを行っています。
過去の事例や、実際の現場での活用方法を織り交ぜながら説明することで、具体的なイメージと共に理解してもらう
クイズや練習問題といったワークを増やし、受講者に積極的な参加を促す。これにより、受講者の理解を深めてもらう
受講者にも実機操作を一緒に行ってもらうことで、理解の落とし込みを促す
おわりに
人前で話すのが苦手な私が研修を担当し始めた当初は、うまく説明できない自分に落ち込みました。しかし、試行錯誤しながら、なんとか対応ができるようになってきているように感じます。
試行錯誤の結果、次のようなメリットがありました。
総説明時間は80%カットでき、私自身の精神的な負担が軽減された(さらに、その工数で他業務ができるようになった)
場数を踏むことで、人前で話すことへの抵抗が少なくなった
私は苦手なことに無理なく向き合う機会を貰えてラッキーだったな、と感じています。まだまだ道半ばではありますが、今後は伝え方の質を上げられるようにブラッシュアップしていきたいと思います。
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