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レトロスペクティブで2023年の抱負を立ててみた

はじめに

はじめまして。株式会社SHIFT アジャイルグループの中村と申します。

早いもので2023年も1カ月が経過しました。
「一年の計は元旦にあり」とはよく言ったものですが、これは中国の伝統的な年中行事・儀式・しきたりなどを解説した『月令広義』の一節「一年之計在春」が出典だと考えられているそうです。ほかに、「一日之計在晨」(一日の計は朝にあり)という一節もあります。
一年、一日、と期間の差はあれど、何事も初めに計画を立てることが肝心であることには変わりがありません。

ところで、皆さんは2022年に立てた抱負を覚えていますか?
目標を設定しただけで満足してしまい、達成できないどころか、目標を立てたことすら忘れていた――なんて経験はないでしょうか?
目標を忘れると、ゴールがどこかもわからないマラソンを走り続けているようなもので、だんだんしんどくなってしまいます。

2022年の私がまさにそうでした。
2022年の抱負は忘れてしまったけれど、6月にSHIFTに入社した私にとって、2022年は「転機の1年」になりました。

ということで、SHIFTで学んだ考え方を用いて、2022年をふりかえり、2023年の抱負を立ててみたので、ご紹介します!

今回使用したのはこちら

アジャイル開発の代表的な手法に、スクラムがあります。
スクラムはイベント、ロール、作成物で構成されており、スクラムイベントのうちの1つが「スプリントレトロスペクティブ」です。

スクラムではスプリントと呼ばれる期間に区切って、短いサイクルで繰り返し開発を行います。
そのスプリントの最後に行われるのが、スプリントレトロスペクティブ。
スプリント期間で何があったかをふりかえり、良かった点や改善点を挙げて次のスプリントに活かす、大切なイベントです。

スプリントレトロスペクティブで用いられるふりかえりの手法は100を超えると言われるほど、多種多様です。
その中から、スクラムチームの状況に合わせて適切な手法を選択したり、組み合わせたりすることが必要になります。
今回、2023年の抱負を立てるにあたって、私は下記の2つを組み合わせてみました。

  • 時系列ふりかえり

  • KPTA

どちらもよく知られているシンプルなものですが、その分効果は折り紙付きです。
Keep(つづけたいこと)、Problem(問題になっていること)、Try(試したいこと)の頭文字をとった「KPT(ケプト)」は、最も有名なふりかえり手法と言っても過言ではないでしょう。
今回は、より具体的な行動を決めるために、Action(実行すること)を追加してKPTAとしました。

また、ふりかえりのためのツールとしては、オンラインホワイトボードのmiroを使用しました。
それでは、実際におこなった順番に沿って見ていきましょう。

1.時系列ふりかえり

もちろんどんな抱負を立てるのも個人の自由です。
「富士山に登頂したい」とか、「船で世界一周したい」とか、なんでもOKです。ただ、それをいきなり思いつくことはないでしょう。
たとえば、テレビ番組を観たり、知人の話を聞いたり、何かをしようと思うきっかけは過去の経験に根ざしているはずです。

そのため、直近の出来事をふりかえることが、新しい目標を立てるうえでのスタートになります。
今回は、2023年の抱負を立てることが目的なので、直近の2022年を時系列に沿ってふりかえってみました。

こちらが、実際に私が作成した時系列ふりかえりシートになります。
(詳細な記述が多いため、文字をぼかしています)

横軸に月、縦軸にモチベーションをとりました。赤色のウネウネした線が、時系列に沿ったモチベーションの上下になります。
付箋は、黄色が「出来事」、橙色が「ポジティブな感情」、紫色が「ネガティブな感情」を表しています。

こうして見ると、モチベーションが下向きのときにはネガティブな感情が多く、上向きのときにはポジティブな感情が多いことがわかります。
ある意味当然ではありますが、可視化することでよりわかりやすくなります。

また、時系列ふりかえりを行うまでは、なんとなく「2022年はいい1年だったな」という気持ちでいました。
しかし、実際には6月の「転職」を境に、モチベーションが大きく上向いています。
そのため、「上半期はイマイチだったけど、下半期は良かった」という評価が適していそうです。

2-1.KPTA(K)

ふりかえりが済んだところで、KPTAを実施していきます。
こちらも時系列ふりかえりと同様に、1枚の付箋に1トピックとして、思いつく限り洗い出していきます。

Keepはつづけたいことなので、「時系列ふりかえり」の橙色(ポジティブな感情)を眺めながら考えました。
今回は計15個のKeepを洗い出しました。全てを公開するのは恥ずかしいので、一部だけ紹介します。

  • 本を読んだり映画を観たりできた

  • 半年間で順調にステップアップすることができた

  • 頭痛が減った

こんな感じで、仕事、プライベート関係なく、雑多に洗い出しました。
私は読書が趣味なので、本を読む時間が増えたことは、とくに嬉しい出来事でした。

2-2.KPTA(P)

次はProblemを洗い出します。
今度は、「時系列ふりかえり」の紫色(ネガティブな感情)を眺めながら考えました。
Problemは計14個になりました。

  • 運動習慣ができなかった

  • 余力がない

  • 完璧を追い求めすぎてしまう

こちらも雑多に洗い出しました。

2-3.KPTA(T)

つづいてTryを洗い出します。
KeepとProblemのインプットには「時系列ふりかえり」を用いました。
Tryのインプットは、洗い出したKeepとProblemになります。
Keepをつづけていくためにはどうしたらいいか、Problemを改善するためにはどうしたらいいか、という視点でTryを洗い出していきます。

TryはKeep由来のもの、Problem由来のものあわせて21個になりました。
たとえば、「半年間で順調にステップアップすることができた」(Keep)をもとに「1月中にPSMIを取得する」というTry、「運動習慣がない」(Problem)をもとに「運動習慣をつける」というTryを立てたりしました。
(※PSMI=Professional Scrum Master I /スクラムマスターの認定資格の一つ)

ここまで来ると、だいぶ抱負に近づいてきた気がしますね。
Tryをそのまま抱負にするのももちろん良いと思います。
ただ私の場合は、もう一歩踏み込んで考えてみたいと思ったので、先にActionを考えることにしました。

2-4.KPTA(A)

最後に、Tryを達成するための行動(Action)を追加します。
「1月中にPSMIを取得する」ために「毎日30分間集中して勉強する」、「運動習慣をつける」ために「歯磨きをしながらスクワットをする」のように具体的な行動を設定しました。

例として挙げたものは日課のようなタスクになっていますが、「運動習慣をつける」ために「ジムの会員になる」という単発のActionがあってももちろん良いでしょう。
ただ、あくまでTryを達成するための行動になるので、自分にとってハードルが高いActionは避けておいた方が良いです。

こちらも文字をぼかしていますが、このようなイメージです。
付箋がカラフルでかわいいので、眺めているだけでも楽しいです(笑)。

3.2023年の抱負を決定

Actionが決まったところで、あらためてTryを眺めて、これらを達成したら自分がどうなっているかを考えてみました。雑多に洗い出したつもりですが、自分という1人の人間から生まれたものなので、根っこは同じです。

心身ともに健康で、仕事もプライベートも全力で打ち込み、でも余力はある。

そんな人間になれたら、だいぶかっこいいんじゃないかと思いました。
2023年は26歳になる年で、20代も後半戦に差しかかってきます。大人としてかっこよくありたい、と強く思いました。

ということで、2023年の抱負は「かっこいい大人になる」としました。

1カ月をふりかえる

目標を設定しただけで満足してしまい、達成できないどころか、目標を立てたことすら忘れていた――なんて経験はないでしょうか?
と最初に書きました。そうならないためにも、ふりかえりは役立ちます。

私は1日の終わりにActionを眺めて、今日できたかできなかったかをふりかえるようにしています。miroはスマートフォン向けのアプリがあるので、寝る前に横になりながらでも気軽にふりかえることができます。

疲れて寝てしまったり、できないこともたくさんあります。ただ、できなかった今日の自分を責めるのではなく、どうしたら明日の自分ができるようになるか、という視点をもってふりかえっています。
自分に合ったActionに変えたり、取り組む優先順位を変えたりできるのも、ふりかえりの良さです。

その結果として、「1月中にPSMIを取得する」というTryを達成することができました!
実は、勉強の過程でもふりかえりの手法を活用したことで、効率よく楽しみながら学ぶことができました。こちらはまた機会があれば、文章にしたいと思います。

おわりに

「抱負」の「負」には「おう。うける」という意味があり、ネガティブな意味合いはありません。ただ、今回ふりかえりを実施して抱負を立てたことで、「ネガティブな感情も抱えた」うえで立てるものこそが「抱負」といえるのではないかと思いました。

まだ2023年の抱負を立てていない方や、立てたけど忘れてしまった方、もう一度考え直したい方。
レトロスペクティブで2023年の抱負を立ててみてはいかがでしょうか?

年末にふりかえったとき、1年前よりもかっこいい大人になれているか、いまから楽しみです。


執筆者プロフィール:中村 翔
大学在学中から出版社でインターン活動を行い、卒業後にそのまま入社。雑誌・書籍の編集を中心に、校正、取材、執筆など、本づくりにかかわる業務をひととおり経験する。新しい業界でチャレンジしたいという思いと、校正の経験をテスト業務に活かせるのではという思いつきから、2022年にSHIFTに入社。テスト実行業務、テスト実行リーダーを経て、現在はスクラムマスターとしてスクラムチームの支援をおこなっている。

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