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S/4HANA Cloud 社内向け学習環境構築記~6~データ登録


はじめに


こんにちは。株式会社SHIFT SAPグループの八木です。SAPグループの社内教育を担当しています。

この記事では「SAP」はSAP社が提供しているERPパッケージソフトを指します。私の所属するSAPグループでは、SAPのパッケージソフトであるSAP ERPや、SAP S/4HANA(以下、SAP)の導入やバージョンアップ案件(以下、SAP案件)でテスト支援等を行っています。

この記事の想定読者


SHIFTの社内教育に興味がある方
SAP未経験者への教育に興味がある方
SAP S/4HANA Cloudの非商用ライセンス環境利用に興味がある方
SAP S/4HANA Cloudの初期設定に興味がある方

この記事のゴール


SAP S/4HANA Cloud”Cloud test, demo, and development for SAP S/4HANA Cloud, one-system landscape”の環境構築の経験談を知ることができます。

最後の仕上げ、テスト


前回の記事 では、 S/4HANA Cloud環境のユーザ登録について説明しました。

最後に設定が正しいことを確認するためのテストを行いました。

ベストプラクティスの確認


SAP for Meからサービスおよびサポート>ALM>SAP Signavio Process Navigatorにアクセスし、SAP Best Practices for SAP S/4HANA Cloud Public Editionというソリューションシナリオを開き、ベストプラクティスを確認しました。

ベストプラクティスには、業務ラインごとのソリューションプロセスや、参照資料があります。

マスタ登録


ソリューションシナリオの中のアクセラレータ>ReferenceにあるMaster data overviewを参照しながらマスタデータを登録しました。

品目、BP-Supplier、BP-Customerなどの基本的なマスタについて、項目の設定値のサンプルがあるのであまり迷うことなく登録することができました。

伝票登録


組織設定の確認のためにソリューションシナリオの中から一番オーソドックスなソリューションプロセスをいくつかピックアップして、システム設定やマスタ設定をテストしました。

はじめは、テストスクリプトを参照せずに伝票登録しようとしたのですが、SAP ERP時代になじみのあるトランザクションコードでは対象のアプリを見つけられず、ベストプラクティスを参照しながら登録する方法に切り替えました。

各ソリューションプロセスのアクセラレータにあるテストスクリプトに操作手順や利用するアプリ、マスタデータ等が指定されていたので、指示に従って処理を行うことで、あまり迷わずにテストすることができました。

終わりに


エラー無くデータ登録できることを確認し、設定プロセスを終了しました。 一連の設定作業が完了し、作成した環境を社内教育の環境として無事に開放することができました。

インフラやベーシスなどの知識が全くない私でもほぼ一人で設定を完了することができ、改めてクラウドソリューションの始めやすさを実感しました。

なお、本ブログに記載内容は筆者本人の経験談となります。実際の設定手順はSAP社が提供する資料をご参照ください。


執筆者プロフィール:八木
2021年から株式会社SHIFTに勤務。 SAPグループに所属し、SAPグループ全体の社内教育をはじめ、社内外向けの検定、研修の作成に従事。前職では日系コンサルティングファームに所属し、SAPの導入コンサルティング、設計、開発、ユーザ教育、保守運用等に従事した経験を持つ。

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PHOTO:Unsplashfreddie marriage

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