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【PMP合格体験記】コスパを考えた一発合格に向けて


はじめに


ども、shinです。
(正式にはSHIFT ITソリューション部インフラサービスGの古野です)

先日、PMPの試験に合格しましたので、受験申請、勉強法、試験当日の状況に関して伝授したいと思います。
注:それって個人の感想ですよね、はい笑。なので、この内容を参考にして受験して合格できなかったとしても当方では一切責任持ちませんのであしからず。

PMP試験について


PMP(Project Management Professional)とは、PMI(Project Management Institute)
https://www.pmi.org/

という国際団体が認定するプロジェクトマネージメント(PM)に関する国際資格となります。現在、世界で140万人以上、日本では4万人以上の保有者がおり、PMの分野では世界で最も有名な資格となります。
(有名=有用かはケースバイケースとなりますが。。)

私自身について


SHIFTにはこの4月にジョインしましたが、それまでは所謂SIerにてネットワークエンジニアとして20年以上働いていました(その前は平凡なプログラマー)。
その最後の6~7年程はPMとしてのミッションも遂行していましたが、フルに管理業務をしていた訳ではなくプレイングマネージャとして現場でCisco等のコンフィグ入れてコマンド打ってもいました。 (どちらかというとこちらが性分に合ってる…と書くと上長におこられますが笑)
とはいえ、一応IPAのプロジェクトマネージャ資格も10年程前に取得しているという変な人間です笑

受験申込について


PMPの試験を受けるにあたっては、簡単に申し込んでハイそれで終わり!という訳にはいかず、以下の様な条件が必要となります。

  1. 大学卒業またはそれに相当する資格保有者且つ直近8年間に3年以上プロジェクトマネージメント経験があること(高校卒業の場合は、直近8年間に5年以上)

  2. 35時間以上の公式なプロジェクトマネージメントの研修を受講(35PDU)

上記を詳しく見ていきます。

1に関して
該当となるプロジェクトマネージメント経験を英語で記述しなければなりません。

  • PMIへのアカウント登録を行い、そのPMIのページからPMP受験申請をすることになるのですが、このプロジェクトマネージメント経験を簡潔にまとめた英文で記述します。

  • サンプル文書はネットに転がっていますので参考に使えます。
    (Google翻訳とかも駆使すれば大丈夫!私もそうしました笑)

  • 他の部分も英語でのフォームですが、こちらは選択式等なので何とかなります。

2に関して
1の受験申請前までに完了しておく必要があります。
(申請時に35PDUを取得した研修機関の入力が求められます)

  • 偽って受講を入力した場合、PMIにて監査されて受験資格が取り消される可能性があります。

  • この35PDUはオンライン受講でも問題ないので、自宅でサクッと終わらせることができます。Udemyにも公式研修機関のプログラムが多数ありますので、それを使えば費用も安くすることが可能です。

  • 私も「PMP Certification Exam Prep Course 35 PDU Contact Hours/PDU」という研修を使いました。Udemyのセール中だったので、定価12,800円のところ1,800円!で済みました。
    https://www.udemy.com/course/pmp-certification-exam-prep-course-pmbok-6th-edition/

試験対策について


学習期間はおよそ3カ月で勉強時間はトータル100時間程度(35PDUを除く)でした。

参考書を購入
12月の年末休みに入ってから、10日ほど前に購入していた以下の参考書を読み始めました。

「PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応」(4,378円) https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798180632

PMP試験の申込手順についても詳しく説明されており、重宝しました。巻末の模擬試験の問題のレベルは本番試験よりも難しく、こちらの問題文に慣れていれば本番試験が簡単に感じられると思います(少なくとも自分はそうでした)。

「図解入門 よくわかる 最新PMBOK第7版の活用」(2,640円)
https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798069036.html

PMIが定期的にリリースしているPMBOKは、第7版(2021~)になってからそれまでのプロセスベースからコンセプトベースに記述が大きく変更されており、その内容が簡潔に書かれています。先の参考書を補完する意味で手元に用意しました。

この2冊の参考書は試験まで4回読み返しました。

35PDUのトレーニングを受講
上記にふれたUdemyの公式トレーニングを正月休みに集中して受講しました。 こちらは英語ですが、受験の申請の為に、とにかく35時間聞き流せばよいと割り切って視聴しました(一応字幕も付いてくるし聞いていて何となくは理解できます)。 完了したら、受講証明書をダウンロードできます。

問題集を購入
この手の資格試験は、とにかく練習問題を解くことにつきるので、ネットで評判のよさそうな問題集を購入しました。

「PMP®受験対策 オンライン問題集+模擬試験」(15,900円)
https://www.japan-project-solutions.com/e-learning-pmp002

問題は全部で590問あり、回答の際に説明文も用意されているのでわかり易い感じでした。この説明文をしっかり理解しておくことが一番の試験対策となります。(私は問題集を3周しました)
模擬試験で正解率9割以上を取れれば、本番はそんなに心配しなくてよいかと思います。

補足としてPMI標準ドキュメント
PMP受験申込時に、PMIのMembershipに登録しておけば(こちらの方が受験料がトータルで安くなる)、PMIの日本支部会員にも登録することができます。日本支部会員になると以下のドキュメントを無料でダウンロードできるサービスが用意されています。

「PMBOK®ガイド第7版」
https://www.pmi-japan.shop/shopdetail/000000000028/

「プロセス群:実務ガイド」
https://www.pmi-japan.shop/shopdetail/000000000031/

この2冊はPMBOKの日本語翻訳となります。本番試験の3週間前にざっと目を通しましたが、先にあげた書籍を読み込んでおけば特に気にする必要はないでしょう。PMP取得後にPMとして仕事進める上では参考になると思います。

試験当日について


試験場所を選ぶ(受験資格を取得後に予約)
試験は試験会場(ピアソンVUE)とオンラインを選択することができます。試験会場を選択した場合は追加で$50請求されますが、自宅だと途中で何か入ったり集中できない可能性があるので、私は試験会場を選択しました(他の試験もいつも試験会場を選んでます)。

で、その試験会場ですが、PMPの首都圏での会場は新宿と千葉しか出てこないのです!(ピアソンでの他の試験は自宅近辺の会場も多数出てくるのですが。。)

日時を決める際に午前中の場合、新宿だと土曜の朝8:00しか空いてないので、泣く泣く千葉を選びました(こちらだと日曜の10:00)。土曜の場合、金曜の夜に仕事遅くなることもあります。なので、私はいつも試験前日は休日となるようにしているのです。

え?なぜ午後を選ばないのかって?
午後は頭の動きが鈍くなるし、PMP試験は途中休憩を含めて250分の長丁場なので少しでも頭がクリアな時間帯に受験をと心がけました ← これ重要

試験会場に向かう
自宅から千葉までは電車乗り継いで1時間半はかかるので、千葉駅に9時には着くように朝7時に家を出ました。余談ですが、私は東京の西の方に住み始めて25年くらいになるのですが、千葉駅に降りたのは今回初めてでした。駅が予想以上に大きくてお洒落だったことにびっくりしました(千葉の方々ごめんなさい!!正直な感想です笑)
https://www.jred.co.jp/projects/p032.html

試験開始
試験会場には9時半前に着き、時間前に開始可能とのことで、いよいよスタート! 試験問題は180問で、60問終了後と120問終了後にそれぞれ10分の休憩があります。単純計算で75秒/問で解かなければなりません(60問では75分)。最初の60問は75分目安を10分余らせて終了(うん、まずまず)。ここで10分の休憩で持参していたコーヒーとチョコをかじって頭をリフレッシュ!次の60問はちょっとてこずって70分かかり、ここでバッファは15分となる。最後の60問は、疲れもあったのか頭の回転が落ちて時間ギリギリまで粘ることになりました。

試験終了
試験終了後、受付にて結果のレポートをもらい、”you have successfully passed the examination”と書かれていたのですが、これって合格?と疑問になり帰り道の電車の中でひたすらググって調べたのでした笑
翌月曜の明け方にPMIから合格の通知メールが届き、併せてPMIのマイページにて資格証明書とスコアレポートがダウンロードできるようになっていました \(^^)/

感想


PMPは他の試験に比べて受験申込までのハードルをクリアしなければならず、ここに手間かかるなというのが率直な印象です(プロセスにしても費用についても)。

尚、試験にかかった費用はまとめると以下の通りです。

そもそもなぜPMPを受験しようと考えたかというと、SHIFTではPMI標準に従ってプロジェクトマネージメントを進めていると入社前に小耳にはさみ、それまで自分は手探りでPM業務を行っていたので、プロジェクトマネージメントを体系的に理解しておいた方が今後役に立ちそうだなというのがキッカケでした。

受験にあたっては、見ての通り受験料が一番コストかかるので一発合格しなければ懐が寒くなる笑と用意周到に準備を心がけました。

最後に。。
この手の資格試験は、ある意味ゲームです(言い切ります)。ゲームを行うにあたっては事前の情報収集とその情報を元に正しい攻略法でゲームを進める必要があります。そうすればきっと最短でラスボスを倒してお宝(資格)をGetできるでしょう!

以上となります。ご参考にしていただければ幸いです。


執筆者プロフィール:Shintaro Furuno
レガシー言語のプログラマーを経て、SIerにてオンプレのネットワークエンジニアを20数年経験し、SHIFTへ入社。次は、AWSエンジニアを虎視眈々とねらっている今日この頃。。

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PHOTO:UnsplashAnnie Spratt


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