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実雇用率2.5%、定着率88.1%を実現。SHIFTの障がい者雇用における4つの成功背景

1. はじめに

こんにちは!入社5年目になるSHIFT人事の北川です。

SHIFTでは「才能と能力を活かして、みんなが活躍できる社会の実現」を目指し、障がい者雇用の推進を行っています。

年間約40名の障がい者を採用し、実雇用率2.5%、定着率は88.1%を実現しているSHIFTの障がい者雇用。その背景にある取り組みを、今回はご紹介したいと思います!

国籍、年齢、ジェンダーに関係なく多様な人材が活躍できる組織づくりに取り組むこと。その中で、障がい者雇用が担う役割も大きいと思います。

人事の皆さまにとって参考になる情報をお届けしたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!

2. 100名を超える「ビジサポ」が担う役割

障がい者雇用と一言にいってもさまざまな形がありますが、私が所属しているビジネスサポートグループ(通称:“ビジサポ“)は、障がい者雇用枠を希望し就業している方が中心となって仕事をしている部署です。

“ビジサポ”には、現在109名が在籍し、以下3つの役割を担っています。

① SHIFTグループのBPO機能を担い、事業成長や社会に貢献する
② 才能と能力を活かし、活躍できる人材の採用と活躍機会を創り続ける
③ 社会価値の創造

(グループ会社の障がい者雇用支援、社会課題・ES向上・職域拡大の企画~運用など)

SHIFTでは、年間2400名の採用をおこなっておりますが、ビジサポ単体では今期約40~50名の採用していく予定です。外部の関係者の方々に「障がい者雇用枠で40~50名採用予定の会社」とお伝えすると、ほとんどの方に驚かれます 笑。

3. 一般的な定着率より約30%高い定着率を生み出した、4つの取り組み

障がいのある方は、日本の全人口の約7%と言われています。
これは約14人に1人の割合。想像以上に多いですよね?

一方、一般企業で障がいのある方と一緒に働く機会はそう多くないため、日本で「障がい者雇用の理解が進んでいる」とはまだ言いにくいかもしれません。

また、障がいのある当事者にとっても、障がいとともに働くことは容易ではありません。ましてや、障がい者雇用の理解が進んでいるとは言いにくい中で、希望のキャリアを築いていくことの難しさも容易に想像がつきます。

このような課題をふまえて、SHIFTでは、障がいのある方がその才能と能力を活かしながら働ける組織づくり・環境づくりを進めています。

そのなかの4つの取り組みについて、一つずつお伝えいたします!

① 専門知識をもつマネージャーによるサポート

一般企業における障がいのある方の就職後1年時点の職場定着率は58.4%といわれています(出典:『障害者の就業状況等に関する調査研究』2017年、JEED)。

SHIFTのビジサポでは、職場定着率は88.1%と高い状況にあります。
「定着率が良いですね、なにか特別なことをされているのですか?」とよくご質問いただくのですが、コミュニケーションの量と質、そしてその仕組み化が大事だと思っています。

チャットツールで気軽に相談ができるほか、マネジメントメンバーとメンバーの個人面談は、定例分だけでも年20回実施しています。

目的に合わせて面談を実施するため、所要時間はさまざまですが、お互い話す内容のポイントとネクストアクションを明確にした形で面談を行っており、面談時間は短くてもタッチポイントの多さを大事にしています。

また、13名いるビジサポのマネジメントメンバーは、毎日のヘルスチェックから早期フォローができるような体制を整え、専門の資格・知見を活かした専門的なアプローチも行っています。

(マネジメントメンバーの資格取得例)

  • 社会福祉士

  • 精神保健福祉士

  • 公認心理師

  • 企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)

  • 雇用環境整備士認定資格(第Ⅱ種)

  • メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種

  • 産業カウンセラー

  • 障害者職業生活相談員

  • 精神発達障害者しごとサポーター

  • 職場内障害者サポーター

  • 福祉用具専門相談員 etc...

その他、チーム毎に毎日5~10分の朝会や定期ミーティングを設け、1日のゴールやスケジュールを共有します。チームメンバーや上長に対して進捗状況に関する報告・相談・連絡などを行い、業務に関する悩みや相談も基本的にはその場で解決できるようにしています。

そして、外部の支援機関との面談や必要に応じて臨時の面談も実施をし、メンバーの視点で安心感を得られ、業務に集中していけるような体制づくりを行っています。

② 業務数・職域を拡大し、仕事にやりがいを感じてもらう

日本の障がい者雇用では、軽作業系の仕事や一般事務の仕事が多く、職域の幅が限られてしまっている実情があります。

SHIFTでは、軽作業系の仕事や一般事務に対応しつつ、
専門的で新しい職域や仕事を創出してきました。
現在、定例業務で約180、スポット業務も直近3年で約400を超える業務を行っています!

代表的な業務拡大例)

  • 事業の本丸である品質保証・テスト業務

  • 生産性向上にかかわる社内システム開発業務

  • 社内のイベント関連の映像制作・面接動画の編集業務

  • 社員の福利厚生を目的としたマッサージ業務

  • アーティストによるアート制作業務

  • フローリストによるフラワーアレンジメント業務 etc...

こうした業務拡大により、今まで以上に仕事を面白いと感じてもらうことで、定着率の向上にもつながっているのではないかと思います。

③ 多様な働き方が、ロールモデルを生む

職域の拡大に合わせて、働き方も工夫をしてきました。

短時間勤務やテレワークを導入。
短時間勤務からフルタイム勤務へと勤務時間を延ばし
自分の才能を活かして活躍し自信をつけたメンバーが正社員登用制度で正社員となったという事例もたくさんあります。

現在、ビジサポ内の正社員比率は約25%ですが、
正社員登用されたメンバーは、責任ある役割を担いながらさらなる挑戦を重ねています。

社会や会社に求められる仕事を、それぞれの得意、才能、そして能力を活かし、
価値発揮・価値創出をしていくことで、本人が自信ややりがいを感じて仕事をし、自分らしい人生を歩んでいける、そんな好循環を創れたらいいなと思っています。

④ 適切な制度運用・部署における評価ガイドラインの作成~運用

現行の人事制度をもとに、必要とされる成果や役割、評価基準などが部署のメンバーにとってよりわかりやすく、
メンバー自身がより具体的な目標ややりがいをもって仕事に臨めるよう、評価に関するガイドラインを作成し、運用も行っています。

4. 一般企業の約52%が未達の法定雇用率、SHIFTでは達成

こういった活躍・定着の取り組み・仕組化や積極的な採用活動などが功を奏し、実雇用率(※1)は令和4年度2.5%と令和3年度に引き続き達成ができています。

一般企業の51.7%が未達の中、SHIFTの採用人数の規模を鑑みても一つの成果だと自負しています。

また、これまでの取り組みが評価され、
令和4年12月に、東京都「心のバリアフリー」(※2)サポート企業にも登録されました!

※1…国が事業主に対して、従業員の一定割合(法定雇用率)以上の障がい者雇用を義務づけている(民間企業は2.3%の雇用率達成を義務づけられている)。

※2…「心のバリアフリー」とは、さまざまな立場の方(特に、高齢者、障がい者、乳幼児連れ、外国人)などに配慮し(コミュニケーションをとる)、必要な行動を続けること(適切な配慮を行う)をいいます。

東京都では、企業として従業員に対する
心のバリアフリーへの理解を深める取り組みを実施している企業を
「心のバリアフリー」サポート企業として登録。
誰もがスムーズに、さまざまな活動を楽しめるまちづくりを目指しています。

■登録証

5. 「障がい者雇用で第一想起される会社」をめざして

SHIFT・ビジサポの障がい者雇用の取り組みを紹介してきましたが、障がい者雇用の推進は社内だけでうまくいっても意味がありません。

前述のとおり、日本全体には、まだまだ課題がたくさんあります。

私たちの取り組みをさらに発展させ、
「才能と能力を活かした社会・会社」になるよう
障がい者雇用領域で大きく声をあげていける存在になっていきたい―。

そのために、必要なこと、出来ることを着実に行っていきたいです。

事業会社や特例子会社などで、D&Iや障がい者雇用の取り組みをおこなっていらっしゃる方や、この記事に興味を持っていただけた方いらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
情報交換などをさせていただければ幸いです!

Facebook: https://www.facebook.com/ai.kitagawa.904

さいごに、ビジサポでは、新しい花卉プロジェクトやアートのプロジェクトなども始動しておりますので、次回はその取り組みについて、触れていきたいと思います!

▼障がい者採用サイト

▼多様性や障がい者雇用における想いや考え



執筆者プロフィール:北川
人材総合サービスで10年以上法人営業・大企業向けのRPO(中途・新卒/正社員・契約社員・アルバイト)、キャリアアドバイザー、人事採用コンサルティングを経て、サービス開発・事業開発に従事。
2018年10月にSHIFT入社。エンターテインメントHRBP、第二新卒の大量採用の企画立案~運用を経て、現在は、障がい者雇用の企画・採用・管理の責任者として障がい者雇用を推進。

◎SHIFT HR BLOGでは、人事のみなさまが知りたいことを大募集しています!
参考にして記事にしていきますので、ぜひともご回答よろしくお願いいたします♪
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