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年齢を超えた効果的なフィードバック5つのステップ


はじめに

こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です!

突然ですが、

あなたは、年齢が上の方へのフィードバックをする際、どんな気持ちになりますか?

日々の仕事の中で、このようなシチュエーションはよくありますよね。特に、リーダーやマネージャーとしての役割を担う中で、この課題は避けて通れないものです。

年齢のギャップを感じると、自然と「遠慮」や「緊張」が生まれますよね。年上の方へのフィードバックにおいて、「どう伝えたらいいのか」「失礼に当たらないか」という疑問や不安を抱え慎重になってしまうことは、あなただけではありません。

実際、多くの人がこのような感情に捉われてしまい、その結果、本当に伝えたいこと、伝えるべきことが曖昧になってしまった経験があるのではないでしょうか?

しかし、この「年齢の壁」を乗り越えることで得られるものは計り知れません。思いもよらぬ成長と深い人間関係が待っています。そして、このような成長と人間関係は、単に業績を上げるという以上の価値があります。

それはあなた自身が持つリーダーシップの質を高め、人々との信頼関係を築く素晴らしい機会となってくれるはずです。

だからこそ、今日はその解決法を一緒に考えていきたいのですが、そのためにも、まずひとつ気がつかなければならないことがあります。それは、「そもそも、年齢を気にしている時点で、あなたのフォーカスすべき点がずれている」という点です。

なぜ年下にフィードバックされることを気にするのか

年齢がかけ離れていても、年下にフィードバックされることを気にしない人もいれば、気にする人もいます。年上の人が年下に指導されることを気にする場合、その背後にはしばしばプライドやエゴが影響しています。

このプライドやエゴは、多くの場合、その人が長い年月をかけて築き上げた「自分像」や「ステータス」に密接に関連しています。ここで重要なのは、その「自分像」や「ステータス」を崩すことなく、どのように新しい情報や指導を受け入れやすい環境を作るかです。

年齢ではなく、その人の成長を考える

フィードバックの本質は、相手の成果を高め、より良い方向へと導くことです。そのためには、年齢のことを考えるのではなく、その人が気持ちよくフィードバックを受け取り、改善に繋げることを考えることが最も重要です。

そして、フィードバックする際に考慮すべきは、相手の年齢ではなく、その人自身のこと。その人の価値観や経験、知識を理解し、尊重することが求められます。

年齢を超えた効果的なフィードバック5つのカギ

そこで今日は、「年齢を超えた効果的なフィードバックの5つのカギ」というテーマで、年上の人への効果的な指導法を考えてみましょう。

この5つのステップは、単に年上の人に対する指導法というだけでなく、一人ひとりの個性と価値観を尊重しながら、より効果的なフィードバックを行うための普遍的な指針とも言えます。それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。

ステップ①:尊重を示す

たとえば、年上の方が特定の業績や成果で多くの評価を受けている場合、その領域に対する指導やフィードバックは特に慎重に行う必要があります。

あなたの意見を伝える前に、その人が長いキャリアで培ってきた専門性や知識を尊重し、相手の意見や考えをしっかりと聞くことが、相手の心を開く秘訣です。その人の行動に繋がった“その人の”価値観や、知識と経験に基づいた意図を否定することなく、尊重することが重要になります。

ステップ②:許可をとる

一方的にあなたの意見を話し始めても、相手はまだフィードバックを受け取る状態になれていません。そうすると、あなたは「一方的」「高圧的」といったイメージを与えかねません。

そうならないためにも、「いくつか気づいたことがあるのですが、共有させてもらってもいいですか?」と一言許可を求めることをオススメします。相手の考えを尊重していることを伝えると同時に、相手も聞く姿勢になってもらうことができます。

ステップ③:フィードバックする

心を込めて、相手のためを想い、建設的なフィードバックを行います。その際、相手の行動や意図を批判することがないように表現に気をつけましょう。

年上の方が持つプライドやエゴは、その人自身がどのような価値観や信念を持っているかにも影響を受けます。その価値観や信念に寄り添う形で指導やフィードバックを行うことで、相手が自分のプライドを傷つけられると感じるリスクを減らすことができます。

ステップ④:相手の状態を確かめる

「これを聞いてどう思いますか?」などと問いかけ、フィードバックが受け入れられているかを確認するのと同時に、相手への気遣いを体現することができます。「自分の意見が尊重されている」と思ってもらうことで、フィードバックを受け入れやすくします。

ステップ⑤:称賛し強化する

フィードバックを受け入れ改善し続けるその姿勢を称賛することで、その姿勢を強化していきます。ここでのポイントは、「フィードバックを受け入れた」という行動への称賛ではなく、その行動をとった相手の姿勢(考え方や態度)を称賛することです。ただ、上から目線のテクニックによる称賛にならず、心からそう思えるように、日頃から謙虚な心を持っておきたいですね。

人間関係が基盤となるコミュニケーションは、すぐに効果が出るとは限りません。ですが、このプロセスを繰り返すことで、フィードバックを受け入れてもらいやすくするための相手との信頼関係を少しずつ築いていくことができます。

おわりに

年齢のギャップを感じることは自然なことです。しかし、それを乗り越え、心の通うフィードバックを実現するためには、相手の経験や知識を尊重し、その人のことを真摯に考えることが大切です。今日から、そのようなアプローチを心がけ、より良いコミュニケーションを築いてみてください。

覚えておいてください。

「年齢」のことにばかり気を取られている時点では、「相手」のことを考えられていないですからね。

今回の内容が何かのお役に立てると嬉しいです。では、また次回お会いしましょう!

P.S.
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

ひとりでも多くの方にこの情報をお届けするために、
あなたの「スキ」が力になります。


執筆者プロフィール:岡田洋輔(ようさん)
現在急成長中、可能性に溢れるSHIFTの能力開発部でIT業界にとどまらない『人間力』にフォーカスしたコミュニケーション/リーダーシップ教育を担当。Made in SHIFTの知識が世界のスタンダードとなるように、日々邁進中。モットーは「コミュニケーションを通じて、人生にポジティブなインパクトを」。

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