スクラムマスターは”チート能力”！？「異世界で学ぶ！スクラムマスター初歩の初歩」に参加したレポ
はじめに
皆さんこんにちは。初めて記事を執筆するあびこといいます。
今回は「SHIFT EVOLVE」が開催する、「異世界で学ぶ！スクラムマスター初歩の初歩」ワークショップを体験してきたので、その体験レポートをお届けいたします！
※「SHIFT EVOLVE」とは？
エンジニアをEVOLVEして技術を盛り上げていくべく、株式会社SHIFTが毎月開催している技術イベントのこと。
前回までのイベント実績はこちら 。
異世界転生（異世界転移）という創作ジャンル
さて、イベント体験レポートの前に唐突ではありますが、皆さんは「異世界転生（異世界転移）」、という創作ジャンルをご存じでしょうか。
「現代社会に過ごす主人公が、とあるきっかけで文明や人種が異なる世界に転生、転移してしまう。しかし転移するときに授かったチート能力、または現代で学んだ知識でその異世界にて活躍する」物語を指しています。
近年のライトノベルやアニメ、漫画などの題材など、ファンタジーとはまた別のジャンルとして扱われるくらいの人気となっていますね。
そんな流行りの「異世界転移モノ」、なんとアジャイルのまとめ役である「スクラムマスター」が異世界転移してしまい、魔物襲来に悩む村の悩みをスクラムで解決していくという漫画が、ただいま連載されています！
「異世界でもスクラムマスターだった件」
「異世界転移もの」と「スクラムマスター」というトンデモな組み合わせのこの作品、現在は３話まで掲載されていますが“異世界モノ”の面白さ、“スクラムマスターについての知識”がうまく両立されており、続きが気になっています…！
「スクラムについての初歩の初歩」を学べるイベント
そんな漫画を題材にした、「スクラムについての初歩の初歩」を学べるというイベントが2022年１月19日に開催されました。
・「スクラムマスターとはどんな職業なのか」ということを学べる参加型ワークショップイベント
筆者、実は2年前にIT未経験からの転職、そしてアジャイルにかかわる部署に配属されてから半年で、まだまだアジャイルのことについて知らないことが多い状態のひよっこQAです。
今回の「異世界でスクラムやるの！？」というインパクトに惹かれてイベントの参加を決意！
“アジャイルの初歩の初歩イベント“ということですが、どういった内容なのか、どういったものを学べたのかをレポートに残したいと思います！
■村を救うために冒険者を集めよう！
イベントの目的は、
「魔物の襲撃に悩む村を救うために、冒険者を募集するギルドポスターを作成していこう」といったものでした。それくらいならゲーム感覚でできる！と思ったのですが、実際やってみると様々な問題にぶつかりました……
第一の試練:「話題が出せない………」
参加者が3~4人程度でチームとしてまとめられ、そこに一人ずつ運営側のSM（スクラムマスター）が配置されます。
そこから自己紹介を行い、チーム名を決定、ポスターを作成という流れですが、まず初めの自己紹介からつまずいていました……。
メンバーは初対面同士、やはりどうしてもぎこちない会話になり、うまく次につながらないな、話したいことはあるけどうまくタイミングがつかめない……と思ったとき、 スクラムマスターの方から提案をいただきました！
盛り上がるようにお互いのことをもっと知れるような質問の取り組みを提案してもらい、共通点が見つかったりして話が回るようになりました。
そこから共通点を探して皆の意見を取り入れられたチーム名が無事完成！
スクラムマスターのおかげで会話が弾み、自己紹介シートに記載した内容以上に話が膨らんで、みんなが共通で納得できるチーム名のキーワードを見つけることができました。
Tips
問題:どのように話していいかわからない、意見を話すタイミングがつかめない……。
→スクラムマスターのおかげでチームみんなの不安が取り除かれ、皆が納得する形でチーム名を決めることができた！
第二の試練:「意見がまとまらない……」
チーム名も決まったところで、メインの「冒険者募集ポスター」の作成に取り掛かりましたが、ここでも問題が！
ギルドポスターを作成する前提条件として与えられたのは「モンスターの被害が多いので、多くの冒険者を集めたい」というもの。
その条件に対して一人は「それなら人海戦術的にどんな人でもいいから集めよう！」と考え発言、しかし別の人は「冒険者というからには一応レベルがしっかりある中で人を募集したい」と前提で考えていたり、 また別の人は「まず前衛や後方支援など職から幅広く募集したい」という考えで皆違う前提で話してまとまらず……。
そんなばらばらの意見になっているところに対して、またもやスクラムマスターの救いの手が！
皆の意見を取り入れ、
「確かに人手が欲しい状況ですが、一定のレベルがないといけないのも事実。そうしたらどの程度の募集要項にしたら人が集まりやすくなるかみんなで考えていきましょう！」
「確かに後方支援は大切、前衛で動く人と、後方で回復など行う人たちについてどのくらいの割合にしたいか考えましょう。」
と状況を判断し、話を進めてくれました。
みんなが設定条件について、同じ認識をすり合わせできてからは、ほかの募集要項やギルドのキャッチコピーもたくさん意見が出て、スムーズに完成することができました。 チーム全体の共通認識がまとまったおかげです。
Tips
・問題:みんな目標の解釈が異なっていて、意見がかみ合わない……
→スクラムマスターのおかげで、みんなが納得して同じ方向性を向き取り組むことができた！
全チーム、ポスターが完成した後は、ほかのチームの作品を見ながら気にいったものに投票！各チームともに目標設定条件をクリアしたうえで、様々な意見を取り入れ特色がしっかり出ていて面白かったです。
この「チームが一体感を持って課題に取り組む」姿勢、そのスタイルを作るためにスクラムマスターが存在している、というのが今回の一番の学びでした。
そのあとはまとめ、今回のイベントの振り返りをおこない、イベントは無事終了いたしました。
■スクラムマスターの力で村が救われた
「スクラムを円滑に進めていく」大きな役割
このワークショップでは、“アジャイルの初歩の初歩“が学べるということでしたが、 「意見をまとめ、チーム内の心理的安全性を確保しながら皆を同じ方向性に向かせる」という大切なポイントをスクラムマスターの動きから体験できました。
話すタイミングがわからないな、と大縄跳びに入れない子供みたいになっているときに、そっと声掛けをして補助をしてくれたり、話が脱線しないように見張りつつ、潤滑にコミュニケーションをとるために話題を提供したりと、スクラムマスターのひとつの大きな役割「スクラムを円滑に進めていく」大切さを知りました。
また「異世界のギルド」というファンタジーな設定でしたが、顧客からの「要望」があり、それを解決するために動く、というやるベクトルは同じだからこそ、実際の業務に取り入れられそうだな、積極性が多いと話も円滑にすすんでいくのだな、という実感がわきます。
初心者にこそおススメしたいイベントだった
アジャイルが学びたいけどよくわからない…という気持ちが初歩の初歩に落としていただいたことで、基本理念というものが少し理解でき、
「アジャイルって最近聞くけどよくわからない…」「アジャイルってなに？」という気持ちがある人に、おすすめしたいイベントでした！！
もし異世界転移したときでも役立つようにアジャイルを学んでみよう、という方もぜひ（笑）（そうでなくてもどんどん学んでいきたいと思えるよい初心者向けのイベントでした！！）
■演出が面白い！SHIFTの遊び心
「天の声ナレーション」で世界への没入感
また、今回のイベントは、演出が凝っていたのもよかったです！
「スクラムマスターはどういったことをするのか」を学べる体験イベントでしたが、様々なポイントで異世界にいったかのような演出がされていたところは、遊び心もしっかりあって楽しめました！
こういったイベントにも遊び心を加えて、楽しませながら学べるSHIFTのイベント、ほかにも様々な取り組みをしています！
次回はエンジニアのためのUXデザイン講座
次回のSHIFT EVOLVEは
「エンジニアのためのUXデザイン基礎講座【戦略編】」を予定！
「エンドユーザー目線で使いやすいサービスのためUXデザインのノウハウが求められているからこそ、UXデザインの基礎知識をエンジニア同志で学んでいく」といった内容のイベントです。
気になっている方、ぜひとも参加してみてください！
■今後の活動についてイベント案内
今回の「異世界で学ぶ！」イベントが好評につき、2022年3月30日（水）に同じ内容で再開催されることになりました！体験レポで気になっていただけた方や前回はタイミングが悪くて参加できなかった方、もう一度楽しみたいという方、皆さんぜひとも参加してください！
漫画「異世界でもスクラムマスターだった件」は第３話まで公開中です！
また、今回の「異世界で学ぶ！スクラムマスターの初歩の初歩 チームビルディング編」に続く、新イベントも3月30日（水）に開催予定のため、これからの情報を見逃せない！！という方はSHIFTグループ技術ブログのnoteフォローもよろしくお願いします！！
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執筆者プロフィール：あびこ
今までは食品会社の営業をしていたIT未経験のQAエンジニア2年生。
現在SHIFTに入社して品質保証を学びながらより良いモノづくりのために日々奮闘中。
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