見出し画像

あなたの声と表情が運ぶ、見えないメッセージ

はじめに

こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーションやリーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です!

「コミュニケーションを通じて、人生にポジティブなインパクトを!」をモットーに、日々、皆さまのコミュニケーションやリーダーシップに関するお悩み相談に乗らせていただいています。

突然ですが、あなたが「何を言うか」。
それはまちがいなく大切ですよね。

そして、それ以上に
「どのように言ったか」が重要だと思ったことはありませんか?

声のトーンや表情など言葉以外の要素には、 あなたのメッセージを強化し相手に伝える力があります。

執筆者プロフィール:岡田 洋輔(ようさん)
現在急成長中、可能性に溢れるSHIFTの能力開発部でIT業界にとどまらない『人間力』にフォーカスしたコミュニケーション/リーダーシップ教育を担当。Made in SHIFTの知識が世界のスタンダードとなるように、日々邁進中。モットーは「コミュニケーションを通じて、人生にポジティブなインパクトを」。

メッセージを強化する非言語コミュニケーション

これは、メラビアンの法則という考え方とも一致します。

心理学者アルバート・メラビアンが提唱したこの法則によると、対話のコミュニケーションによって伝わる情報は「言葉」だけではたったの7%にすぎず、「声のトーン」や「非言語な要素」などが93%を占めるとされています。つまり、何を言うよりも、どのように伝えるかが重要だということなんですね。

何気ない一言が引き起こした大きな誤解

これからお話しするのは、僕が20代前半の頃にプロジェクトマネジャーである先輩と一緒に活動していた時のあるエピソードです。

あるプロジェクトでの何気ない一言がクライアントとの間に大きな誤解を生んでしまったのです。

プロジェクトは順調に進んでいると思われました。

でも、ある打ち合わせで、先輩がクライアントに向けて何気なく伝えた「プロジェクトは…順調に進行しています」の一言で、状況は一変してしまったんです。その先輩の一言を聞いてクライアントは、怪訝な表情で質問をしてきました。

「本当に順調なの?なんだか自信なさげに見えるし、弱々しく聞こえるけど大丈夫?それが『君たちの言う順調』なの?」

当時の僕はそれを横から聞いていて、彼の反応に驚いたのと同時に、さーっと血の気が引いていくのを感じたのをよく覚えています。

確かに、その日先輩は風邪気味だったのか体調が優れなかったのか、いつもと違う感じでした。なので、声も少し低く表情も普段とは違っていたのかもしれません。

そんな先輩の状態を知らないクライアントは、こちらが意図していたメッセージとは、全く異なるメッセージを受け取ってしまったのです。

そして、その先輩の何気ない声のトーンや表情が、クライアントに「プロジェクトに何か問題があるのではないか」という不安を感じさせてしまったのです。

先輩が発した言葉は「順調に進行しています」で、これは事実だったんですが、先輩の声のトーンや表情がその言葉を裏切る形となって、誤解を生んでしまったのですね。

「何を言うかだけじゃなくて、どのように言ったかが大切なんだな。」

そのときふとメラビアンの法則が頭をよぎったのをよく覚えています。
幸いにもその時は大事にならず、クライアントと良好な関係を続けることができました。でも、もし、あの何気ない一言から良好な関係が終わってしまっていた可能性もあるなと考えると、ちょっと怖いですね。

言語と非言語を一致させることの大切さ

一体何がクライアントとの間に大きな誤解を生んでしまったのでしょうか?

【間違い:言語と非言語のミスマッチ】

このエピソードの先輩の間違いは、体調がすぐれなかったことで声のトーンや表情が普段と異なっていたことです。

その結果として、彼が伝えたいメッセージ(プロジェクトが順調である)とクライアントが受け取ったメッセージ(プロジェクトに何か問題がある)の間で本来伝えたいメッセージが大きくずれてしまったことです。

彼が言った「順調に進行しています」という言葉が、彼の声のトーンや表情と一致しなかったため、クライアントは違和感を感じ、不安に思ったと考えられます。

【改善点:言葉と非言語の一致】

このような状況を改善するためには、最初に自身の体調がすぐれないことを明確に伝えることが一つの方法です。

例えば、「本日は少々風邪を引いてしまっておりますが、プロジェクトについては順調に進行しています」と一言加えるだけでも、クライアントの先輩に対する印象は変わったかもしれません。

また、自分が伝えたいメッセージが言葉だけでなく、声のトーンや表情、体の動きといった非言語コミュニケーション全体で一致していることを意識することも重要です。

特に大切なメッセージを伝える際には、そのメッセージが全身で伝わるように心掛けると良いでしょう。

言葉を使いこなすために

これまでに、自分が言った言葉が自分の思っていることとは異なる印象を相手に与えてしまった、なんて経験はないですか?

もしかしたら、自分の非言語コミュニケーションが言葉を裏切っていたからかもしれませんね。言葉だけではなく、声のトーンや表情、ジェスチャーなど、非言語コミュニケーションはあなたのメッセージを正確に伝えるために重要な役割を果たしてくれます。

そして、それはただ自分が伝えるためだけでなく、相手がどのように伝えてきたかを理解するためにも重要な役割を果たしてくれるのですね。

言葉には限界があります。

だからこそ、僕たちは声のトーンや表情、身振り手振りなどで、その限界を補って、もっと深く、もっと正確に自分の思いを伝える必要があります。

おわりに

あなたの声のトーンや表情を含めた非言語コミュニケーションは、あなたのメッセージをどれだけ強化できていますか?

もし、これまであまり意識したことがないのであれば、今日からでも遅くはないですからね。あなたの非言語コミュニケーションが、あなた自身の言葉をより力強く、より鮮やかに伝えるための道具となってくれます。

最後に、ぜひこの問いを考えてみてください。

「あなたの言葉は、あなたのメッセージを正確に表現していますか?」

この問いに対する答えを見つけるためにも、非言語コミュニケーションの力を理解し、それを活用することが不可欠です。

ぜひ、あなた自身が持つ言葉の力と、非言語コミュニケーションの力を信じて、自分自身を最善の方法で表現し続けてくださいね。キャリアにおいてだけでなく、プライベートにおいても、あなたの道を切り拓く大きな力になってくれるはずです。

あなたのメッセージが、あなたが望む通りに、力強く伝わりますように!

P.S.
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ひとりでも多くの方にこの情報をお届けするために、あなたの「スキ」が力になります。これからもお役に立てるように、日本の最先端を行くIT企業で取り組んでいるコミュニケーション教育の一端を発進していきます。
コミュニケーションスキルを磨くためにもっと詳しいことも知りたい、より具体的な内容も知りたい、という方も、ぜひ「スキ」ボタンを押してくださいね。



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!