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人事から会社を変え、事業成長させていく。グループ会社の人事部立ち上げに挑んだ2年間(後編)


はじめに


みなさんこんにちは!

SHIFTの人事で、グループHRを担当している磯貝です。

2024年2月現在、40社となったSHIFTのグループ会社に対して、彼らの人事体制を強化し事業を成長させることをミッションとしてもつ私たちグループHR。

私がメインで担当している会社は「株式会社ホープス」。基幹系業務DXをリードするスペシャリスト集団として、事業の柱としているのは中堅規模の会社に対するERPシステム導入支援。お客様のビジネス価値を最大化するソリューションを追求しつづけることをビジョンの一つとしています。

今回の記事では、実際にホープスに対して私が行った人事的な打ち手、成果や苦労したことなどについてお話できればと思います。

<<前編はこちら>>


執筆者プロフィール:磯貝
新卒で入社した専門商社で人事に異動して以来、人事・総務領域を約12年経験。キャリアの中で採用、労務、制度、教育、総務等、幅広く担当してきました。2021年3月にSHIFT入社。現在はホープスの人事本部長として、人事領域全般を管掌している。


信頼を得るために意識したこと


前編では、私が入社してから今までの2年間に行った施策と成果をお伝えしましたが、もちろん道のりは楽なことばかりではありませんでした……。

「グループ会社から出向してきたよく知らない人」という立ち位置だった私が、社内で立ち回る際に意識したのは、以下の三つです。それは、

  1. 小さくても、まずは成果を出す

  2. 「データ」をもとに会話する

  3. 遠慮しないこと

1.小さくても、まずは成果を出す


いくらグループ会社だからといって、初めは別の会社の人間です。「課題はこうだから、解決策はこれ!」と正論をぶつけても、信用のないうちは時間ばかりがかかってしまいます。

そこで意識したのは、小さくてもいいから成果を出して認めてもらうこと。 私の場合は評価フローの改善が初めの実績でした。まずはやってみましょうと評価のフローを改善したことで、昇給者の数が増えたり、ESのスコアが上がったりなどの成果をあげられました。

するとだんだん「任せてもいいな」と私自身への評価も変わっていった気がしています。

こうした小さな信頼ポイントを積み重ね、権限や裁量をもらえるようになると、自分で判断して決定できることが増え、スピーディに物事を進められるようになっていきました。

2.「データ」をもとに会話する


自分が考えた施策を遂行するためには、現場の協力が不可欠です。そんなとき説得材料として役立つのは、何よりも「データ」でした。

「数字で成果を見せる」ことについては、SHIFTのアイデンティティといっても過言ではありません。どんな施策が良かったか、悪かったかはすべてデータで効果検証し、次につなげる。SHIFTの資料をまとめる際の着眼点や、データの出し方は参考になるものが多くあり、助けられました。

また、評価制度や各種施策などSHIFTのものを参考にすることも多かったのですが、全く同じことを転用しても上手くいきません。大事なのはそのノウハウを活かし、いかにホープスらしく運用していくか。

例えばSHIFTで使われているメンタルチェックを導入したことがありますが、前述した「パルスサーベイ」と組み合わせて従業員の状況を把握することにより、抑うつ度の高い人を重点的にケアしていくなど、よりきめ細やかなフォローができるようになりました。

さらにSHIFTでも活用している人材データベースの「ヒトログ」へ情報を蓄積し、上司がタイムリーに部下の状況を把握したり、フォローに入る際のデータとして活用してもらっています。

おかげでメンタルヘルスの不調を訴えて辞める人が導入前の半分以下に減少しました。同じ「退職」でも前向きなものか、後ろ向きなものなのかで、意味合いが違いますよね。

常に数字で物事を把握することで、やめた施策もありました。それはホープスでおこなっていた「メンター制度」。

元は離職の改善や、社員の満足度向上を目的に始まったはずのメンター制度ですが、分析してみるとES調査や離職の改善にはまったく関係ないことが分かったんです。

社内では当たり前になってなんとなく続いてしまっていた施策も、データで見ることで勇気をもってやめる選択ができるようになります。そうすることで効果の高い施策にだけ打ち込めるようになり、より高い成果を出すことができます。

こんな風に数字であらゆることを見ていくことで、成果や成長を身に染みて実感してもらえるようになったかなと思います。

3.遠慮はしない


グループHRの立場は、社内の人でもないし、完全に外部の人でもないのが、余白で、面白いところ。別会社から来たからといって、遠慮しないことが大事です。

課題だと思うことは言いにくいことでもストレートに伝えるようにしています。それを周りにも共有して、改善に向けてその会社の一員として自らが誰よりも主体的に動くようにしています。

グループHRの仕事のマインドとしては、本当にその会社を想うのであれば、遠慮はせずにグイグイ推し進めていくことはとても大事なことだと思います。

人事から事業を成長させていく


最後に、これから先のことについて。

私がホープスで成し遂げたいのは、中堅企業向けのERP導入企業のNO.1になること。

これから労働人口が減っていく世の中で、DX化による業務の効率化、省力化はますます社会から求められていく領域です。我々がターゲットとしている中堅企業向けのERP市場でどれだけお客様に貢献できるか。やはり目指すは1番を狙いたいと思っています。

そのためには会社としてさらなる成長が必要ですので、優秀な仲間をたくさん集め、かつ、社員の満足度を高めて長く働いてもらうこと、ホープスでの仕事を通じて幸せになってもらうことがこれまで以上に求められていきます。

5年後にNo1を目指すと試算すると毎年150%くらいの成長が必要ですが、SHIFTグループの土壌の中では、決して不可能な目標ではないと思っています。我々人事から高い目標を掲げ、会社の成長を推進していく。まだまだ道半ばですが、こんなに面白い仕事はないなあと改めて感じる日々です。


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