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コロナ禍で社内ラジオを50回やってみて、やらかしたこと学んだこと|後編


こんにちは!株式会社SHIFT 広報室の、のざわです。
前回に続き今回も、経験者0名から社内ラジオを1年間・50回やってみて学んだことをまとめてみます。後編の今回は、より具体的なしごと内容についてご紹介。少しでもお役にたてるようであれば嬉しいです!!



\社内ラジオの課題、こう突破!/

意気込んで始めた社内ラジオ。反応はさまざまなでしたが、「楽しみが増えた」「金曜という曜日感覚があっていい」「社長たちの意外な一面を知れる」「いろんな従業員がゲスト出演していて好印象」「在宅でもSHIFTに所属している感覚がある」など、ポジティブな声をたくさんもらえるようになりました。

そんな「オールシフトニッポン」も初期の頃は、「まずどう立ち上げるか」ということで精いっぱいでしたが、次第にさまざまな課題が出てきました。そして、それらをどう突破してきたかを紹介していきます。

課題① 配信&音声が安定しない問題 

1回からいきなりブレーキとなってしまったのが、配信トラブルでした。「聴こえない」というチャットが飛び交い大慌て。もちろん事前に配信テストをしたものの、本番環境になると想定外のことが起きるものですね。

また立ち上げから半年ほどは、1台の集音マイクをメインパーソナリティー3名の真ん中に置いて配信していました。ただ、個々のもともとの声質や少しの挙動で聴こえ方にかなりのバラつきがあり、ゲストも呼ぶとさらに聴きやすい状態とは言えませんでした。

■こう突破!①オリジナルの配信システムへ変更
そこで、当時使用した配信方法をすぐにやめて、YouTubeLiveをベースにした動画配信システムを開発(通称SHIFT LIVE)しました。この配信方法に変えてからは、ほとんど配信トラブルがありません。早期に代案を出し、軌道にのせられたのが良かったと思います。

■こう突破!②独立したマイクに変えた
音に関しては、スタンド式のマイクを1人1台セットしたことで解決しました。たまに盛り上がりすぎて近づきすぎると音割れしますが、15~20cmほど離れれば誰の声でもクリアに聴こえる環境になりました。さらに最近では、状況にあわせてピンマイクも併用することで、よりクリアに聴こえるようになりました。

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▲スタンドマイクとピンマイクの2つをスタンバイして使い分け。


課題③ コミュニケーションが一方通行問題

開始してすぐの頃、「聴いてみたものの・・・〝内輪感”があって少し遠く感じる」という声がチラホラ届くようになりました。もともと疎遠になりがちな経営陣の人となりを知ってもらい身近に感じてもらうために始めたのに、これでは逆効果に。話す側も反応が分からず手探りだったと思います。

■こう突破!反応がわかる機能を新設
そこで、配信画面に「リアクションボタン」「コメント機能」を新設し、リスナーが感情表現をできるようになりました。画面上では、トークを聴いたリスナーのコメントや「爆笑!」「ハート」「いいね!」「メモ」などのリアクションがリアルタイムに見れる状態になっています。そのリアクションを見て、パーソナリティー3名もさらにトークが弾み、インタラクティブ性の高い社内ラジオに生まれ変わりました。

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▲実際の配信画面(スクリーンショット)

このしくみは初期の頃、リスナー数の伸び悩みの施策のなかでエンジニアの山Pさんが48時間以内に作りあげました。もちろんリスナーからのリアクションは言うまでもありません。にぎやかな画面になりました!


課題④ いかにゲストを立たせるか問題

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『リアル!お仕事相談室』のように、ゲストありきな企画もあるので毎回あらゆる手段でゲスト候補を探しているのですが・・・社長や役員を前にテンポよく話せる従業員はあまりいません。私が逆の立場でも結構ハードルが高いです。※それにもかかわらず、快く引き受けてくれる従業員がほとんどで、毎回頭が上がりません。


■こう突破!企画作りはゴールから組み立てる
ゲスト出演をお願いする相手は、何かしらの特技や称賛されるべき実績があるので、先に着地点をイメージしてから企画を立てるようにしてみました。当日、「活躍の裏側にはこんな努力があったんだね」「あなたにしかできないことだね」「これはみんなのお手本になるね」など、メインパーソナリティーの3名からの認知・称賛をしっかり得られる着地にするために、どんな素材と流れを用意しておけばいいか、構成を組んでおきます。

いかに緊張感をワクワク感に変えて、社内ラジオを自己PRの場にできるかをゲストと一緒に目指したいので、ときにはオファーの時点でじっくりヒアリングさせてもらうこともあります。

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▲ゲストの緊張を適度にほぐすのも大事なしごとのひとつ。


課題⑤ 多忙な3名にどうインプットするか問題

どこの会社でもそうかもしれませんが、SHIFTのメインパーソナリティーの3名も分刻みのスケジュールなので、事前に今週のラジオの企画内容に目を通す余裕がありません。かといって、ぶっつけ本番で誰かが作った資料に合わせて話すのはラジオのプロでも難しいことなので、毎回どのようにインプットするか悩みました。ときには生配信中に「え、この企画どういうこと?」というミスコミュニケーションが起きてしまったことも。

■こう突破!役員が「読み上げるだけ」まで準備する
毎回必ずトークスクリプトを用意しています。たとえば、進行役であるメインMCのスガハラさん用スクリプトには、「なんと今回で50回目をむかえました!継続は力なりですね」とか「今日のテーマは●●です。さっそくいってみましょう!」のように、本人になりきってセリフさながらの口語体で書いておきます。ゲストの氏名や固有名称にはルビ入れも忘れずに。

こうすることで、最悪1分前に着席したとしても「読み上げるだけ」で番組を進行することができます。(そこから先は、彼らのトーク力でいかようにでも盛り上げてくれるので安心しています)

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▲役員用のトークスクリプトは毎回用意している。


課題⑥ どうやって一体感を出すか問題

ラジオの企画内容を事前にインプットする時間がほぼないうえに、ゲストと初対面なことも多いので、何か一緒に見ながら話せるものがあるとやりやすいことが運営をしていくなかで分かりました。

■こう突破!ラジオだけど「見えるラジオ」へ
前編でもスライド資料を用意していることに触れましたが、SHIFTの社内ラジオは、あくまで「ラジオ風」なので、聴いてもよし・観てもよしな構成にしてあります。メインパーソナリティーの3名に当日の流れが分かる表紙や目次つきのスライドを用意し、リスナーと同じスライドを見ている状態で生配信しています。そう、ラジオ風です。FU~♪

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▲右側にはスライド資料がしっかり見えるモニターを設置。
スクリーンには実際の配信画面が見える状態にスタンバイ。

《もう少し詳しく》
スライド資料は大抵パワーポイント(16:9)で作成しますが、配信用PCに入れてあるOBSというシステムを使用するため、PNG形式に変換してからセットしています。そして当日は、SHIFT LIVEの配信画面にスライドを表示しながら、トークの進行に合わせて手元でページを進めるやり方です。

OBS・・・動画のライブ配信に便利なフリーのオープンソースソフト。


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社内の反応がよかった企画


初回の去年5月から現在までに、さまざまな社内の反応がありましたが、その中でも「聴いてよかった」「面白かった」「つづきをまた聴きたい」「神回!」など、ポジティブなコメントが多く寄せられた企画を紹介します。

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▲2021.3.5配信『SHIFTの評価制度ー社長の評価論ー』
下期がはじまったタイミングで企画。誰もが気になる「評価」について社長の生の声を届けた。通常時よりリスナー数が多く、好評につき翌週も『続編』として企画した。

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▲2021.5.21配信『おカネにまつわる話』
ドキリとする直球テーマだが、おカネと一口に言っても給与から教育費、投資、住宅ローン、株などトークテーマは無限に広がる。社長独自のマネー論は内容が濃く、「神回!」「勉強になる」というコメントが相次いだ。

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▲2021.4.2配信『春のアンケート企画ー在宅勤務の新入社員のリアルー』
在宅勤務前提で入社したSHIFT授業員にアンケートを実施。入社時の不安や実際の感想などリアルな声を集めた。また、そんな新入社員へ先輩社員からのエールや新人時代のエピソードを紹介した。

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▲2021.1.8配信『みんなの新春祈願&役員へメッセージ』
恒例のように本社で対面で新春の挨拶ができないご時世ということで、それぞれの新年へかける思いを募りラジオで発表。プライベートと仕事それぞれの目標が多数寄せられ、ヨコのつながりを感じられる時間になった。

このほかに、特別企画として2020年11月から副社長に就任した、元キーエンス社長の佐々木副社長にゲスト出演してもらい、社長から『佐々木さんを知る10の質問』をしてもらう企画も実施しました。(今思うと、かなり思い切ったことをしたとドキドキしているが、ものすごくいい回になった!)

ゲスト持ち込み企画の
●『マサルさんの知らないサウナの世界』
●『ニアショア移住のすゝめ
『リファラルのすゝめ』
などが好反応でした。

そして、社内ラジオ立ち上げ初期からはじめた従業員の等身大のお悩みを社長にぶつける体当たり企画『リアル!お仕事相談室』は、毎回ゲスト自身はもちろんのこと、別室で聴いている上長やチームメイトも皆ドキドキハラハラしています(笑)。


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運営のコツ|準備が当日の成功の9割を占める

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そんなこんなで課題を向き合いながら運営しているラジオチームですが、具体的にどんなことをしているのか、準備から当日までのタスクをざっくり書き出してみました。

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まだ効率化など改善の余地がありますが、情報収集など常日頃からやっていることを含めて事前準備にかけるタスクが圧倒的に多いです。なかでも、②で集めたネタが③で企画として決定されてからは、内容に沿ってさらに手法を具体的にしていきます。

例えば、『みんなの引っ越し事情』や『みんなの新卒時代』など、事前リサーチが必要な企画をやる場合は、社内アンケート調査を実施します。そこで得た「7割の人が引っ越しを検討している」など具体的なエビデンスがあることで、当日の企画にグッと奥行きが生まれます。社長や役員にとっても「みんなはこんなことをしているのか」という気づきにもなりますし、その反応をリアルタイムに声で聴くことでリスナーも役員の考えや価値観に触れる機会になります。

たった30分の社内コンテンツに、「ここまでやるか」をやりきることでラジオ経験0名の企画運営チームでもなんとかカタチにすることができています。


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運営のコツ|とにかく写真に残す!


ここで、広報の特権(?)を活用して特別に配信風景をご紹介します。

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▲赤い矢印の先でウロチョロと、しつこいくらいに写真撮影をしているのが私です。(気になるだろうなあ)と思いつつも、その時しか撮れない瞬間を押さえるために図々しく撮りに行ってます!

■いっしょに記念撮影で「いつかまた出たい」という体験に
緊張を乗り越えて社長や役員とトークを終えたゲストは、とてもホッとした「やり切った感」に満ちたいい顔をしています。せっかくなので、この体験をポジティブなものとしてこの先も思い出してもらえるように、解散する前に一声かけて、全員で記念撮影をさせてもらっています。またいつか活躍を報告しに来たいと思ってもらえたら嬉しい。そう思いながらシャッターを切りまくっています。写真はいつまでたっても下手で泣けます。

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▲ゲストの従業員と記念撮影。タイミングよく佐々木副社長も一緒に。
※通常はマスク着用で撮影時のみ外しています。

■専属ライターチームによる『プレイバック記事』を作成SHIFTの広報室にはライターチームがあり、さまざまなコンテンツ作成や校閲で活躍しています。そのひとつに、「オールシフトニッポン」を文字と写真でサクッと読み返せる「プレイバック記事」を毎週作成してくれています。タイミングが合わずリアルタイムに聴けない従業員向けに、アーカイブのリンクを埋め込んだ記事で、聴きながらさらに要点を目で追える構成になっています。


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おわりに|最高の金曜日をつくりたい


まずは50回やってみて、「誰かのために頑張ってきたこと」がいつの間にか余すところなく「自分のため」になっていたことは何にも代えがたい経験です。いつの間にか自分が一番のリスナーです。今ではオンオフ問わず、常にラジオのことを考えています(笑)。

そして、従業員向けに始めたこのラジオを運営するなかで、社長が生き生きと語り思いきり笑う姿を見て、「もしかしたら、社長のリフレッシュの場としても役に立てているのかもしれない」と思えるようになりました。

どんな立場の人でも疲れるし、様々なことがあって気持ちのアップダウンはあります。でも、一週間がんばって走り切った最後は、みんなで明るく笑って締めくくりたい。根が明るい人ばかりの経営トップたちも、ラジオでは本当に良く笑います。だから、社長もゲストもリスナーも、そしてわたしたち運営もみんなが笑顔になれる最高な金曜日=「オールシフトニッポン」をめざして、これからもさらに工夫をこらして運営していきたいと思っています。


前編・後編にわたり長くなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました!ではまた(^O^)/

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コロナ禍で社内ラジオを50回やってみて、やらかしたこと学んだこと|前編

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執筆者プロフィール:野澤 知子
株式会社SHIFT 広報室所属。夫の転勤でいくつかの地方都市で育児をしながら働きつづけ、2019年の本社転勤をキッカケにSHIFTへ入社。仕事と育児の両立にもがきながら、目まぐるしい日々を楽しく駆け回っている。

340回続けている従業員向けのニュースメール『広報PickupNEWS』のなかで、オリジナルキャラクター(SHIFT非公式)の1コマ漫画「今日のコホちゃん」と、脳内ダダもれの編集後記を書き連ね、ひそかにSHIFTライフを楽しんでいる。


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