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新入社員は『テスト設計ブートキャンプ』で何を学んだのか

はじめに

こんにちは。
株式会社SHIFT  アジャイル推進1グループ QAエンジニアの松村です。

いきなりですが「ソフトウェアテスト」「品質保証」と言えば「SHIFT」ですが、SHIFTではお客様ごとに異なるさまざまなテスト要件で得たノウハウを共有するため、多くの勉強会を開催しています。

今回はその中でも、スキルアップを目指す新卒や第二新卒向けのテスト設計技術強化プロジェクト、

【テスト設計ブートキャンプ】

について実際に受講して、 見事卒業した卒業生にインタビューし、ブートキャンプの実情を調査してみました!

さらに今回は「アジャイル開発をより身近に感じるために、アジャイル推進1グループのメンバー数名で、「スクラムチームを組んで技術ブログを投稿してみました。ブログも作成できて更に「アジャイル開発」も体験できるなんて一石二鳥ですね!

ブートキャンプとは

ブートキャンプと聞くと「ビリーズブートキャンプ」のような、短期集中型のエクササイズのイメージが強いですが、そもそもブートキャンプ(アメリカ英語: Boot Camp)とは、アメリカ合衆国で「新兵訓練施設」を意味する口語表現です。

転じてアメリカ軍の、新兵に対して行われる教育・訓練プログラム(新兵訓練)自体を指すようになり、さらには軍隊式トレーニング全般を意味するようになったそうです。ブート(Boot)とは俗語で新兵という意味があるそうです。

テスト設計ブートキャンプ開催の背景・理由

■課題
入社前後の新入社員は、ストレスや不安を抱えやすい傾向があり、
メンタルヘルス不調が生じやすい時期なのです。

主なストレスや不安の理由

  • 慣れない環境

  • 経験不足

  • 入社したばかりで先輩や同僚に相談しにくい

↓↓↓↓↓

★解決
新入社員を対象に実践経験のある指導者の下で、テスト設計ブートキャンプを実行することで、実践的な「知識」と「経験」と「自信」を身につけて不安を解消し
今後アサインする様々なプロジェクトで活躍できるように導きます!

SHIFT式『テスト設計ブートキャンプ』とは

新入社員でもテスト設計に関する知識や技術をしっかり身につけ、プロジェクトのアサイン時に即戦力となれるよう発足した、 テスト設計の勉強会です。

講師と受講生が1on1形式でレッスンを行うので、受講生ひとりひとりに合わせた指導を行うことができ、受講生の些細な疑問点もすぐに解消できる環境となっています。

さらに、ブートキャンプ卒業生が実践で経験をつむことで、講師として活躍する仕組みも今後整えていく予定で、より短期間に多くの新入社員がブートキャンプを受講できる環境を目指していきます。

カリキュラム概要

カリキュラムは全部で4つのLESSONに分かれています。
1カリキュラム約2時間程度で4日間にわたって行われます。

LESSON 1. マインドマップでテスト対象の正体を暴こう

まずは、テスト対象となるシステムが何のために使うもので、何が出来ていないといけないのかを書き出します。ここでどんな観点のテストをする必要があるのかまで考えてもらいます。

狙い
テスト対象の正体を知ることの大事さと下地を育みます。


LESSON 2. テスト計画(簡易)を書いてみよう

次に、
なぜ?どこで?どの環境で?やらない環境は?なんでやらないの?等を書き出し、顧客との合意形成のためのエビデンスを作成してもらいます。

  • テスト目的(目的/概要/PBIs)

  • テスト方針(動作環境/対象アプリケーション/確認方法/テスト対象)

  • テスト内容 (UI/機能/非機能/テスト環境/対象端末/対象外とする端末/テストの制約/リスクと対策)

狙い
テスト設計での合意形成のエビデンス化の下地を育みます。


LESSON 3. ハイレベルテスト設計(概要設計)を書いてみよう

次に、テスト観点を洗い出し、観点と簡易的な手順並びに期待結果を書き出して、テスト対象とテスト観点の結節を短時間で行う、Excelを使用してのテスト設計トレーニングです。

狙い
実践形式でテスト設計力を育みます。


LESSON 4. ローレベルテスト設計を書いてみよう

最後に、実際の業務で使用するSHIFTのテスト設計ツールを使って
テスト設計フォーマットに落とし込み、テストパターン表などを構築します。

狙い
最終的にハイレベルテストケースからローレベルに落とし込む作業を行い、案件アサイン時に単独でテスト設計が行える力をつけます。

ブートキャンプ初代卒業生にインタビュー

概要だけ聞くと、
テスト設計の知識や技術が安心して身につけられそうなブートキャンプ」ですが、実情はどうなのでしょうか?新入社員がこの勉強会に参加するメリットがどのぐらいあるのか気になります。

そこで!!!

実際にブートキャンプを受講し、見事卒業した初代卒業生にインタビューをしてみました!

Q1 どうしてブートキャンプを受講したのですか?

A
テスト設計に関して実務経験も殆どなく、自身のテスト設計スキルに不安があり、自分でもテスト設計を一人でできるようになることが目標だったため、案件アサイン前にスキルを向上させるチャンスだと感じ、受講することに決めました。


Q2 どのようなことを学習し、どのようなことが身につきましたか?

A
実務を想定して進めていくので、顧客は何を求めているのかを考えながら実施する必要があります。
そのため、どのようなテストをする必要があるのか、 どのようなテストが適しているのか、テストする必要がない部分などの合理的な説明など、新人研修だけでは掴みにくい、より実践的な経験を出来たことが非常にためになりました。テスト観点の洗い出し方やテストパターンを作成する際の考え方など、実務ですぐ使える専門的な知識を学ぶことができました。


Q3 ブートキャンプ期間約4日間と聞いていますが一日のスケジュール感は?

A
0.5h課題説明、1h課題実施、0.5h課題報告&FB(フィードバック)で約2時間にかけて実施しました。


Q4 卒業後、実際にプロジェクトにアサインして、ブートキャンプで学んだことは活かされていますか?

A
ブートキャンプのおかげで実際に案件でテスト設計をする際にブートキャンプでの経験がとても活きていると感じます。現在、業務の8割がテスト設計の案件にアサインされています。
ブートキャンプではテスト計画、テスト設計のスキルと考え方を学ぶことができました。このスキルはテストエンジニアとして実務で必要とされる場面が多々あります。
アサイン後、自信がついたことでほとんど不安を感じなかったので、学べて良かったと改めて感じました。また、ブートキャンプの内容が本当にすぐ使うことができる実務向けの内容だったことも実際にアサインされてみて感じました。

まとめ

新入社員にとって初めての業務というのはとても不安がありますので、このブートキャンプでSHIFTのテスト設計を事前に体験することで、自信をもってプロジェクトにアサインし、好スタートを切ることができるのではないでしょうか。

また、案件を管理する先輩方としてもキャッチアップ時の負担が軽減することで、教育や指示の質が上がり、プロジェクトの品質管理において、 余裕をもって進めることができるかと思います。

SHIFTではこのように様々な勉強会が日々開催されていますので、また違った勉強会も調査してブログにしてみたいですね。

そして最後に「はじめに」にもある通り、今回は初のスクラムチームでのブログ作成でしたが、それぞれの役割を決め、スプリントごとに段階的に作成することができました。

技術ブログというプロダクトをゴールまでもっていけたので、レトロスペクティブ(振り返り)をチームで行い、「順調に進んだ作業改善の余地がある作業について振り返ることで、継続的に改善し、学んだことを次回のブログに反映していこうと思います。

次回は、このブログを投稿するまでの「プロセス」をレトロスペクティブとして書いてみようと思っていますので、投稿された際にはそちらもぜひご一読ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


執筆者プロフィール:松村 凌太郎
2020年にSHIFTに入社。
現在はQAエンジニアとしてアジャイル開発の推進を行いながら日々奮闘中。前職はスタントマン。

■他メンバー
ブログアドバイザー:野口 光咲
インタビュイー:斉藤 圭哉
インタビュアー:趙 亦非
グラフィックデザイナー:森元 大地

PHOTO: UnsplashHeadway

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