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製品評価シート付き|効率の良いバックアップ製品の選定方法とは

はじめに

はじめまして。
株式会社SHIFTでインフラ回りのITコンサルタントをしている小野です。

今回の記事では、お客様(=顧客)・ベンター間におけるバックアップ製品の比較検討の際に、実際に私自身が活用している「バックアップ製品評価シート」をベースに手順をご紹介していきます。本シートは筆者のオリジナルですので、どんどんカスタマイズしてご活用いただけたらと思います。

お客様向けのバックアップ製品の選定に時間を要しているなどでお困りの、お仲間=ITコンサルタントの方にご参考・ご活用いただければ幸いです。

[概要]

-バックアップ製品を導入検討の際に、要件、コストなど様々な観点で比較検討しなければならない。

-本記事はITコンサルタントとしてお客様に提案を実施し、かつ、より簡易に製品選定を行えるよう指南するものである。

[登場人物]

①お客様(顧客)
②ITコンサルタント(本ブログの読者の方)
③ベンダー ※製品調達先(以後、ベンダーと呼称する)

[前提条件]

対象サーバーのバックアップ製品カバー率を知るため(バックアップ製品コストを見積もる上でも必要な情報)、 以下の情報は事前にお客様に確認しておきましょう。

・バックアップ対象一覧 HWバージョン
・SWバージョン(VMware、OS)
・マシンスペック

[選定方法]

製品評価シートを活用した製品評価

STEP.1 担当コンサルタント=自身が記入
まずは、②ITコンサル担当が、添付の「バックアップ製品評価シート」の白色部分の【記入例】に従い記入していきます。
※バックアップ対象一覧などはお客様から情報をいただき、各バックアップ要件などもお客様と認識合わせを行います。

シート内「サマリ」赤枠が担当コンサル担当記入部分

STEP.2 ベンターが記入
「バックアップ製品評価シート」をRFPの一部として③ベンダーに提示し、黄色セル部分を③ベンダーに記入いただきます。

シート内「対象サーバカバー率」
シート内「独自要件評価」


STEP.3 お客様(顧客)が記入

RFP回答として③ベンダーに記載いただいたものを集計してまとめ、①お客様にピンク色セル部分を記入いただきます。

バックアップ製品評価シート「サマリ」イメージ


STEP.4 担当コンサルタントが総評
最後に採点いただいたお客様と共に会議体を設置し、②ITコンサルタントが総評コメントを行い、総評を行います。

シート内「総評」の記入イメージ


添付|製品評価シート

以下より「バックアップ製品評価シート」をダウンロードいただけます。

 バックアップ製品評価シート.xlsx


まとめ

本記事の(添付シートを活用することによる)ポイントとしては、

1)定量、定性的観点で総合的にバックアップ製品選定が可能

2)お客様にはサマリを確認いただき評価いただく形をとるので、
  お客様負担が少ない(=ITコンサルタントとしての評価を上がる)

3)技術的に細かい箇所はベンダー殿に依頼して記載いただくため
  ITコンサルタントの労が少ない

という点になります。

シンプルではありますが、目的を共有したうえで1つのシートを3者で完成させていくことで効率よく課題を明らかにすることができるので、もし冒頭にあげたような点でお困りの方がいたら、活用してみていただければと思います。

お読みいただきありがとうございました!
またノウハウやおすすめツールがあれば記事にて共有させていただきます。


執筆者プロフィール:小野 哲人
大手SIerとして、官公庁、金融機関向けなど幅広い領域で、オープン系インフラのプロジェクトに20年以上携わる。 プリセールスから要件定義、設計、構築、保守に至るまで、多岐にわたる立場でプロジェクトに参画し、SIのフレームワーク化と効率化に取り組んできた。
SHIFTでは非機能関連テストや、インフラのコンサルタント、PMOとしてプロジェクトを推進している。

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