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負荷テストツールNeoLoad学習5:クラウド実行とコンポーネント


はじめに

こんにちは、DevOps推進部2グループの李です。前回はNeoLoadの実行前の準備と実行方法についてご紹介しました。 負荷テストを実施する際、ローカルPCのパフォーマンスが不足していることがよくあります。NeoLoadでは、そのような場合にローカルPCの負担を軽減するために、クラウドサービスを提供しています。今回はNeoLoadの特徴の1つであるクラウド実行についてご紹介したいと思います。 下記が今回使用するソフトウェアです。

内容を5つのシリーズに分けて紹介したいと思います。

連載目次

  1. 負荷テストツールNeoLoad学習1:NeoLoadとは

  2. 負荷テストツールNeoLoad学習2:レコードしてみる

  3. 負荷テストツールNeoLoad学習3:変数を追加してみる

  4. (前回)負荷テストツールNeoLoad学習4:実行してみる

  5. (最終回)負荷テストツールNeoLoad学習5:クラウド実行とコンポーネント

クラウドで実行

NeoLoadは世界中にクラウドサーバーを設置しており、クラウドページ上で特定の国のサーバーを選択するだけで、その国から負荷テストを実行することができます。そのため、海外からの接続状況も簡単に確認できます。

クラウドで実行する前に、まずは作成していたプロジェクトをエクスポートしてZIPファイルにする必要があります。プロジェクトのエクスポートは上部にある「Export your project」をクリックし、ファイルの出力場所を選択してエクスポートします。

エクスポートが完了したら、以下のURLを開いてNeoLoadクラウドにアクセスします。

上記のURLをクリックすると、ログイン画面が表示されると思います。学習1で登録したメールアドレスとパスワードを使用してログインしてください。ログインが成功したら、左側のメニューから「Resources」を選択し、「Resources画面の「+Create」ボタンをクリックして、任意のクラウドサーバーを追加してください。

続いて、左側のメニューから「Tests」を選択し、Tests画面で「+Create」をクリックして任意の名前を入力し、「Create」ボタンをクリックしてください。

Tests作成画面の「Select File」で先ほどエクスポートしたプロジェクトを選択し、下のテストユーザ数と使用するサーバーを設定して、右上の「START」ボタンをクリックして実行してみてください。

コンポーネント

NeoLoadには様々なロジックコントローラーのコンポーネントが用意されていますが、学習2のログインスクリプトではロジックコントローラーの使用は必要ありませんでしたので紹介しませんでした。ここからは、使用されるコンポーネントについて、以下で紹介させていただきます。

NeoLoadで使用できるコンポーネントはすべて「Actions」エリアにあります。使用方法は、使いたいコンポーネントをスクリプトの中にドラッグし、適切な設定値を入力するだけで、複雑なスクリプトの構築が可能です。

以下に、よく使われるスクリプトコンポーネントを紹介します。

  1. Delay(遅延):ページ内の遅延設定だけでなく、コンポーネントのDelayとif文を組み合わせることで特定の条件での遅延を実現できます。

  2. Loop(ループ):実行回数を設定し、指定した回数の繰り返しやリトライなどの仕様を作成できます。

  3. While(ワイル):終了条件を設定し、リクエストを繰り返し実行することができます。

  4. If...Then...Else:条件に基づいたロジック判断を行います。

  5. Wait...Until:指定した条件が満たされるまで待機します。特にデータの作成や作成されたデータの検索など、作成系シナリオでよく使用されます。

  6. JavaScript:変数やトークンの計算をローカルで行い、次のリクエストに渡すようなシナリオではJavaScriptコンポーネントが推奨されます。

  7. SAP GUI:SAP GUIのボタンクリックや入力などの操作が可能であり、SAP GUI操作時のスクリプト構築を容易にします。

これらのスクリプトコンポーネントを活用することで、より柔軟かつ効果的なスクリプトの構築が可能となります。

最後に

NeoLoadにはまだまだ紹介しきれていない機能がありますので、このシリーズを通じてNeoLoadの使い方をより深く理解していただければと思います。また、興味がございましたら、ぜひ実際に試してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考資料:

  1. https://documentation.tricentis.com/nlweb/latest/en/content/reference_guide/tests_create.htm


執筆者プロフィール:李 嘉興
社会人になって以来、数年間システムエンジニアとして多数のプロジェクトの開発(要件定義~リリース)を経験したのち、2021年7月にSHIFTに入社。システムエンジニアの仕事と全く違う分野の自動化とCICDを経験しつつ、未来のキャリアのため日々奮闘中。

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