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【二卒】IT完全未経験の第二新卒が、入社から1年で案件管理者になった話(前編)

はじめに


はじめまして。
株式会社SHIFT 能力開発部 検定開発室の神野 嵐(こうの あらし)です。

最近、希望部署の能力開発部に異動しましたが、その前は現場で案件管理者=テストPMをやっていました。

未経験の第二新卒という「何も持っていない立場」だった僕が「自分がやりたい仕事をさせてもらえる」ようになるまでの、以下の3点についてまとめました。

  • 起きたこと

  • 意識したこと

  • やったこと

キャリアは人それぞれです。
僕の体験談が必ずしもあなたの成功体験につながる保証はありません。

ただ、一つも嘘はつかずに執筆しますので、「こういう手段で成功体験をした人もいるんだ」という、いちサンプルとして知っておいて損はないと思います。是非最後までご覧いただけると幸いです。


ミニだけどビッグすぎるその決断


2020年春。新型コロナウイルス到来。

僕(25歳・既婚)はフリーターだった。勉強も仕事も大嫌い。やりたいこともないのに、「ある程度自由が利く」という理由だけで就職はしなかった。

緊急事態宣言が出て、バイト先が休業になった。
このままじゃマズいと思い、なんとなく近所の不動産屋に就職した。
不動産屋に就職して、仕事の一環として車の運転を覚えた。
これが思いのほか楽しくて、車を買った。

当時の年収は250万くらいだったと思う。当然貯金はないから頭金はナシ。ロクに稼いだことも貯めたこともないのに、「最初に乗る車はコレ」と決めていたMINIクーパーを新車フルローンで購入。
(金利/オプション込み450万)

みなまで言うな。わかっている。控えめに言ってどうかしている
安定した稼ぎもないまま家庭を持ち、やっと就職したと思ったら年収の倍近くの借金を抱える25歳。計画性が無いにもほどがある。

でも全く後悔していない。これが僕の人生の分岐点だった。

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ポイントその① 欲しいものを、欲しいタイミングで買った
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※ 完全に調子に乗っている。自分の金で買ったわけじゃないのに。

SHIFTとの出会い


みなさんは、年収250万の人間が450万の車を買うとどうなるかご存じだろうか。

金が、足りなくなるのだ。

月末になると金が足りなくなる。正確には月末より前に足りなくなっているが、買い物はクレジットカード派だったので、月末まで気づくことはない。せっせとカード利用明細を分割払いに切り替える僕の隣で、妻が「50歳までには子供2人育て切りたい」とつぶやいた。僕は同意した。

「じゃあそろそろ1人目考えないといけないし、転職だね。」

これが、日本中が東京オリンピックに熱狂した2021年夏の出来事である。
まだ最初の緊急事態宣言が出てから1年ちょっとしか経っていない。

Twitterでつぶやいたら、大学の後輩がSHIFTを紹介してくれた。

コンビニでアイスを選ぶくらいの感覚で就職先を選んだ僕は、 「やっぱりピノの方がよかったな~」 と全く同じテンションでIT業界に足を踏み入れた。

SHIFT入社


2021年10月。

「Excelは、Wordよりきれいな書類を作れて、足し算もできるすごいやつ」

絶妙なITリテラシーを持った僕は、何故か自信たっぷりに入社の日を迎えていた。

採用面接では、以下の3点をアピール

  • フリーランスでの経験

  • 接客業の長さ

  • PCが得意

だって大学時代はパソコンで作曲もしていたし、おじいちゃんだらけの不動産屋ではExcelのオートSUM機能を披露したら大盛り上がり。

当時の僕の中で、PCは「得意」なジャンルのはずだった。

SHIFT入社2日目。

Excel研修が始まって青ざめる。カンスウ?イフブン?

知らない単語に圧倒される僕の隣で、デキる同期が"ぶいびーえー"をいじっている。訳が分からない。

これが僕のSHIFT生活の始まりだった。

研修


救いはあった。 一部のデキる同期以外は、僕と同じように関数初挑戦だったことだ。 何が言いたいかというと、僕も入社したタイミングでは大多数の二卒と全く同じ状態だったということ。

Excel研修を同期みんなで乗り越え、テスト実行の研修に入った。 テスト実行というものが何なのかはよくわからなかったけど、リーダーが必要だったから立候補した。
なんかカッコいいし。

テスト実行研修が始まると、不具合が見つかった時に決まった定型文で報告を上げる必要があった。正直これがかなり面倒。

しかしすでにExcelが便利なものであることを知っている僕はふと思い出す。 トレセン講師の一人が、「世の中の面倒くさそうなことは大体Excelでどうにかできる」と言っていたんだ。

僕は素直だった。
「そうか、面倒くさそうなことはExcelでどうにかすればいいんだ」

Excelで不具合報告文作成ツールを作って、チームのメンバーに配布した。 その時、頭の中で何かがはじけた気がした。
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ポイントその② : 「自分にしかできない経験」を、逃さなかった
ポイントその③ : 情報を素直に受け入れて、体験にした
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2つのポイントをひたすら繰り返した。 人と違う経験を積めそうなところに飛び込み、そこで得たものをアウトプットする。

テスト設計研修ではいつの間にか同期に教える立場になっていた。研修卒業時にExcel検定と設計検定を両方合格したのは、僕だけだった。

配属から、プロジェクト打ち切り


研修を終えた僕が配属されたのは、10人くらいの案件だった。
顧客の開発工程もSHIFTのテスト工程も、両方が炎上していた。一切の現場経験が無いので何が悪いのかはわからなかったけど、実行リーダーが足りていないことだけはわかったから、立候補した。

右も左も分からなかった僕は、右も左も分からないまま2人目の実行リーダー、つまり案件のNo3になった。

一応、わからないなりに一つだけテーマをもって臨んだ。

「人を大事にする」

誰でもできることだけは、しっかりやろうと思った。

配属されて2か月、炎上状態にしびれを切らしたお客様(顧客)のさらにお客様(顧客)が急遽プロジェクトを打ち切った。 僕の最初のプロジェクトは、突然終わった。実行メンバーが僕に感謝のメッセージをくれた。どうやらメンバーの事は大事にできていたようだ。

2つ目の案件は30人くらいの大規模案件。テスト設計者でのアサインだった。

お客様顧客)の開発工程もSHIFTのテスト工程も、両方が炎上していた。まだ一度しか現場経験が無いので何が悪いのかはわからなかったけど、リーダーがメンバーと揉めて代わりのリーダーが必要になったことだけはわかったから、立候補した。

まだ右と左しかわからないくらいの僕は、右と左しかわからないまま30人案件の設計実行リーダーになった。

やることも同じだ。「人を大事に」。

リーダーになってから1か月、炎上状態にしびれを切らしたお客様顧客)のさらにお客様顧客)が急遽プロジェクトを打ち切った。 僕の2つ目のプロジェクトも、突然終わった。

実行メンバーが僕に感謝のメッセージをくれた。どうやら今回も、メンバーの事は大事にできていたようだ。

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ポイントその④ : 研修でやったことを、そのまま現場でも実践した
ポイントその⑤ : 誰にでもできることを、意識してやり通した
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次回予告


前編をご覧いただきありがとうございます。 SHIFTという会社との出会いからの半年ほどを、駆け足で伝えさせていただきました。

燃え盛るプロジェクトを横目に、急ピッチでロールアップを果たした僕のSHIFT生活は皆さんの目にどう映ったでしょうか。 後編では、そんな僕が直面した大きな壁と、壁を乗り越えた先にあったものについてお伝えします。 ぜひご覧いただけますと幸いです。


執筆者プロフィール:神野 嵐
父系4代連続のAB型として生を受け、見事妻がAB型の長女を出産することに成功したエリート中のエリート。
2021年10月、第二新卒としてIT未経験で株式会社SHIFTに入社し、テストエンジニア、アジャイル開発におけるQAエンジニアとして業務にあたる。2024年からは能力開発部に異動し、後進の育成に尽力。

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PHOTO:UnsplashMarvin Meyer


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